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この春は奥沢散歩へ、本葛専門店くずねるやが開店

出来たてぷるぷるの『葛もち』『葛きり』を堪能

Hisato Hayashi
テキスト:
Hisato Hayashi
Editor/Writer
くずねるや
Photo: Kisa Toyoshima
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世田谷区奥沢は、カフェやショッピングでにぎわう自由が丘の隣駅にありながら、のどかで落ち着いた魅力がある街。そんな奥沢に、本葛(ほんくず)専門店、くずねるや(kudzuneruya)がオープンした。元青果ミコト屋のスタッフを務めていた店主が手がける『葛ゆ』をはじめ、本葛のスイーツが楽しめる店だ。

くずねるや
Photo: Kisa Toyoshima

舌になじむ、出来たての『葛もち』『葛きり』

くずねるやの本葛は、全て『吉野本葛』を使用。もともと葛粉は、葛の根からわずかしか取れない貴重な食材だが、『吉野本葛』は寒い時期に清らかな地下水のみで精製した無添加の葛粉。その特に良質なものを指すという。

くずねるや
Photo: Kisa Toyoshima

2種類の蜜が選べる『葛もち』『葛きり』(各770円)はもっちりと透明で、口に入れると柔らかく舌になじむ食感が特徴。提供から数分ほどで透明感や食感が変化していくため、出来たてを楽しんでほしい。きな粉や蜜は基本的に自然栽培や有機栽培の厳選された素材を使用し、セットに付くほうじ茶も香り高い。

くずねるや
Photo: Kisa Toyoshima

甘くサラリとした『黒みつ』や『抹茶みつ』もよいが、一番のおすすめはその時々に旬のフルーツを取り入れた『フルーツみつ』。この日はキンカンを使った爽やかな蜜が提供された。冬の果実をじっくりと煮詰めた、優しい味わいだ。ほかにも『葛ゆ』(単品450円)はジンジャーレモン、ほうじ茶ミルクなど、月ごとにさまざまなフレーバーを展開する。

くずねるや
Photo: Kisa Toyoshima

明るい店内、手描きグラフィックにも注目

店内はテーブル席が二つとカウンター席の小さな作りながら、大きなガラス窓から光が差し込み、暖かな空間になっている。壁の手描きアートやロゴは、全て手描きグラフィックアーティストのCHALKBOY(チョークボーイ)が率いるWHW!手がけた作品だそう。

くずねるや
Photo: Kisa Toyoshima

『葛もち』はテイクアウトカップでも販売

出来たてほやほやの『葛もち』は鮮度が命。可能な限りすぐに味わってほしいところだが、2021年2月13日から持ち帰りの要望に応え、テイクアウトでも食感が長持ちする「みつねり仕立て」での提供を始めたという。カップ入りなので持ち歩きにもちょうどいい。

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ほかにもとろとろの『葛ゆ』やIFNi ROASTING & CO.のドリップコーヒーはテイクアウト可能。『吉野本葛』や乾燥した『葛きり』などは手土産にもぴったりだ。今後はフード・ケータリングMOMOEが監修する本葛弁当の販売も予定しているという。

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少しずつ温かくなってきた現在、体を整える葛は季節の変わり目にもおすすめの食材。小さな春を見つけに奥沢を散歩しよう。

くずねるや
Photo: Kisa Toyoshima

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