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2021年12月13日、吉祥寺のサンロード商店街にショッピングを楽しみつつ店内で酒も楽しめる全く新しい形の靴下専門店、クツシタトサケ ボボ(bobo)が開店した。同店は古着屋でアパレルの経験を積んだ靴下好きの店主、福田麻友子が「トップスやボトムを選ぶように、靴下のコーディネートももっと気軽に楽しんでもらいたい」という思いから満を持して立ち上げた場所だ。
アパレルの中に飲食という異業種の要素を取り入れたのは「酒をたしなみつつ、靴下をセレクトできたら楽しいのではないか」という考えと、友人を飲みに誘いにくくなった今のご時世だからこそ、「1人でふらりと靴下を買いに来て、飲みながら一息つける場所があったら」という発想が浮かんだからだという。
業務形態こそ珍しいが、店内の内装もまた目を見張るほど面白い。一歩足を踏み入れると、至る所に店主の人柄やイメージを形にしたというキッチュなイラストが描かれており、左手には靴下の販売スペース、右手にはくつろげる座敷スペースという不思議な空間が広がる。
右手にあるカウンターでは、ドリンクチケットやつまみが購入できる。ドリンクは酒1杯500円、ソフトドリンクは1杯400円で販売しており、10杯4,500円というまとめ買いチケットも用意。気軽にふらっと入って1杯楽しみたい人から、友人とゆっくり乾杯しながら靴下を選びたい人までさまざまな層が利用しやすい。
靴下の販売スペースには、店主が目利きしたデザイン性の高いソックスがずらりと並ぶ。イタリア、アメリカ、フランス、日本など生産地はさまざまだが、セレクトの基準は上質で目を引くデザインであること。レディースとメンズの垣根をなくしたいという考えから、あえてジェンダーで分けず、サイズ表示のみにしている点も同店ならではである。
特に、店のロゴをちりばめた4色展開の『オリジナル靴下』は必見。ここでしか手に入らない逸品である。セレクトに迷ったら、まずはスタッフに相談してみよう。フレンドリーな接客ながら丁寧な説明をしてくれるところもこの店の魅力だ。
ショッピングに疲れたら奥の座敷スペースで酒とつまみを堪能しつつ、くつろいでみてほしい。靴を脱いで座れる小上がりの空間は広々としており、ゆったりできること間違いなしだ。キッズにも優しいフラットなスペースで、子ども連れにも人気があるという。
酒はビールやサワー、ハイボールとさまざまだが、迷ったら店いちおしの『レモンサワー』がおすすめ。つまみは『チーズ』や『ピクルス』『自家製のもやしナムル』をはじめ、気軽にオーダーしやすいメニューが並ぶ。一律500円で味わえるのもうれしい。
個人の靴下専門店が少ない日本で、斬新な発想と面白さを武器に新たなスタイルを試みる同店。ギフトを探したり、1人でじっくり靴下をセレクトしたりしたい時はもちろん、誰かを驚かせたい時にもぜひ一度足を運んでみてほしい。
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