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2022年4月1日、東京五輪・パラリンピックのメイン会場だった国立競技場で、東京2020大会のレガシーを体験することができる『国立競技場スタジアムツアー』がスタートした。ツアー時間は約1時間で、チケット料金は大人が1,400円、高校生以下が800円となっている。
結論から言ってしまうと、これがかなり楽しい。 入場ゲートをくぐると、テレビでおなじみの国立競技場がドーンと目に飛び込んでくる。観客がいなくても座席が埋まっているように見えるのは本当だった。
興奮冷めやらぬまま『トラック&フィールドエリア』へ。一部ではあるが、フィールド上を歩いたり、走ったりできるのだ。「アスリートには客席がこんな風に見えているのか……」と、感動を覚えるだろう。
ツアーでは、インタビューゾーンやロッカールームなどにも足を踏み入れることができる。木の質感が特徴的なロッカールームは、時代に即してか、1人用に付き2つのコンセントが用意されていた。フラッシュインタビューエリアから、実際にアスリートがフィールドに向かっていくルートをたどり、アスリート気分を味わってみるのも楽しい。
スマートフォンを設置できるフォトブースも多数用意されていて、クラウチングスタートや表彰台に乗った姿などがセルフタイマーで自撮りできる。聖火リレートーチと一緒に、記念撮影するのも忘れなく。中でも、大人も我を忘れてはしゃいでしまいそうなものが、テレビカメラのレンズに向かってサインをする「ビクトリーサイン」体験だ。カメラの画面にサインを書き込み、ポーズを取った姿は、その後ダウンロードすることができる。
東京2020大会開催中に、国内外の約300の選手たちが残した『サインウォール』もぜひチェックしたい。山縣亮太や桐生祥秀など、勇姿を刻んだ選手のものを探し出し、写真に収めてみよう。
ツアーの最後はエレベーターで4階に昇り、約6万8000万席を望むことができる展望デッキへ。木材がずらりと並ぶ大屋根を間近で望むと、国立競技場の広さを改めて実感できるだろう。
チケットは日時指定事前予約優先制で、大人1,400円、高校生以下800円(未就学児は2人まで無料で同伴可能)。インターネットで予約ができるが、販売枚数に余裕がある場合は当日窓口でも購入が可能だ。オリンピアン気分を存分に味わえるのはもちろん、レアなシチュエーションでの記念撮影にもテンションが上がる。オリンピックはちら見程度だったという人も、楽しめるはずだろう。
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