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今やカプセルトイは子どもだけのものではない。クオリティーの高いカプセルトイは、大人の遊び心や収集欲をぐいぐいと刺激する。なかでも、徹底的にディテールにこだわったミニチュアトイを次々に発売しているのが、ケンエレファントだ。
2020年5月には、実在する純喫茶の名物メニューを、縦横7センチ以下のサイズで本物そっくりにミニチュア化した『純喫茶 ミニチュアコレクション』をリリース。純喫茶で過ごす豊かな時間を自宅で再現できる、実際に行ってみたい、食べてみたいなどの声が相次いだ。
このほど第2弾となる『純喫茶 ミニチュアコレクション vol.2』(全5種)の発売が決定。2021年4月上旬から全国のカプセルトイ売場と雑貨店、ホビーショップなどで発売される。発売元のケンエレファントのオンラインショップでは、8個入りパックの予約がスタートした。
第1弾はメディアでも多数取り上げ、SNSでも多くの写真が拡散された同コレクションは、どのような経緯で誕生したのか。ケンエレファントの広報担当者に話を聞いた。
「純喫茶のブームと純喫茶で提供されている看板メニューが長年愛されているということから、そのメニューをミニチュアフィギュアで造形するのはどうかと会議で提案があり、企画がスタートしました」(広報担当者)
ケンエレファントは、公式、公認であることを企画方針としており、純喫茶に関連する書籍を執筆している『東京喫茶店研究所二代目所長』の難波里奈にディレクションを依頼する。
「弊社から、オムライスやクリームソーダなど、純喫茶の王道メニューを立体化したいのですが、おすすめの喫茶店さんはありますか?と、難波さんに相談させていただき、そのメニューであればと、複数の喫茶店を紹介してもらいました。その中から、『造形化できるもの』『造形化したら映えそうなもの』を基準にピックアップし、難波さんとすり合わせして、最終ラインアップを決定しました」(広報担当者)
こうして完成したミニフィギュアは5種。さぼうる(神保町)のクリームソーダ(全6色のカラーバリエーション展開)やタカセ洋菓子(池袋)のプリンアラモードなど、東京都内の純喫茶5店舗の名物メニューがフィギュア化された。
難波のディレクションのもと、ボリュームたっぷりな盛り付けや食器の細かな模様など、多くのファンを持つメニューを忠実に再現した。各商品には難波の書き下ろしによる純喫茶の紹介文や写真を掲載したリーフレットを同梱(どうこん)。実際にその喫茶店へ行ったことがない、メニューを食べたことがないという人も、イメージを膨らませることができる。各純喫茶のお店のロゴが印字された紙ナプキンが付くのもうれしい。
「第2弾もクオリティにこだわったのはもちろんですが、どちらかといえばラインアップの選定を重視しました。第1弾同様、東京喫茶店研究所二代目所長の難波さんに相談しながら決定しました。第1弾では、商品を持ってそのお店に行かれた方が多くいらっしゃったと聞きました。コロナ禍で外出が制限されている状況ではありますが、第2弾もミニチュアを持って出かけていただきたいです」(広報担当者)
4月下旬に発売となる第2弾では、関西の喫茶店をフィーチャー。喫茶ソワレ(京都)の『ゼリーポンチ』、喫茶フルール(京都)の『ダブルプリン』、純喫茶アメリカン(大阪府)の『ホットケーキ』など5種が発売される。
商品には第1弾同様、リーフレットと、各純喫茶店のロゴが印字された紙ナプキンも付属する。価格はカプセルトイ 400円、ブラインドBOX1個440円。
『純喫茶 ミニチュアコレクション vol.2』の公式ウェブサイトはこちら
テキスト:長谷川あや
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