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これまでほとんど一般の人の目に触れたことがないキース・ヘリングの壁画作品『Fiorucci Walls』が、ニューヨークの劇場であるNew York City Center(NYCC)において、2021年10月下旬から12月末まで期間限定で公開されることになった。
NYCCによると、この作品はミラノのデザイナー、エリオ・フィオルッチからの「自分のショップをアートに変えてほしい」とう依頼で、ヘリングが1983年にフィオルッチのミラノのショップに描いた壁画の一部。1983年10月9日、ヘリングは友人であり弟子でもあるLA-2と一緒に、DJマウリツィオ・マリスコの音楽に合わせ13時間かけて絵を描き、空になった広さ5000平方フィート(約465平方メートル)のショップ空間でのインスタレーションを完成させた。
その成果がショップに残ったのは、1984年までと短い間だったが、フィオルッチはインスタレーションを取り壊した際、絵が書かれていた部分を保存。1991年には修復を行っていたという。
この作品はタイのチャンマイにあるマイイァム現代美術館からの貸し出し。NYCC内の展示場所はShuman Loungeで、横にはジャネット・モンゴメリー・バロンによる肖像写真シリーズも並ぶ。
基本的には、劇場にパフォーマンスなどを見に行った際に楽しめるものだが、10月29日(金)と30日(土)、11月5日(金)と6日(土)のいずれも12時から18時まで、展示だけを見られる機会が設けられる。
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