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京王百草園で恒例の「梅まつり」が2年ぶりに開催

約500本の梅が園内を彩るほか、期間中はひな人形やつるしびなの展示も

テキスト:
Genya Aoki
京王百草園
Photo: Pixta
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京王電鉄が運営する京王百草園で2022年2月5日(土)〜3月21日(月・祝)の間、恒例の『梅まつり』が開催される。毎年行われていた年中行事だったが、2021年はコロナ禍のため断念。2年ぶりの開催となる。

京王百草園は都内でも有数の梅の名所として知られており、若山牧水や徳冨蘆花(とくとみ・ろか)をはじめとした多くの文人たちに親しまれてきた名園だ。毎年2月ごろになると、一つの花に白と紅色の花びらが混在する品種の『思いのまま』や、緑色のがくが美しい『月影』など約50種500本の梅が咲き、約2万6000平方メートルの園内を鮮やかに彩る。

京王百草園
京王百草園

特に松連庵(しょうれんあん)前の『寿昌梅(じゅしょうばい)』は樹齢300年を越すといわれる名木だ。2022年もすでに早咲きの梅が花開き始め、園全体の見ごろは2月中旬以降を見込んでいる。

2月17日(木)〜3月8日(火)の期間に松連庵を訪れれば、日野市を中心に年中行事の伝承を行う室礼(しつらい)研究会ゆずり葉の枝川寿子が主催するひな人形、つるしびなの展示も楽しめる。

ほかにも、京王百草園オリジナルの竹細工や焼きイモの販売や、今年からの新規企画としてひなまつりの原点ともいわれる「ひな流し」のワークショップも実施する。ひな流しまたは「流しびな」は、古くは『源氏物語』にも著述があり、女の子の無病息災を願って川などに人形を流す情緒豊かな民俗行事だ。ワークショップではひな流しをイメージした行事(室内を清め、飾りを施す「室礼」と呼ばれるもの)が体験できる。

京王百草園
ワークショップ完成イメージ

詳細は以下の通り。

開催日時:2月23日(水・祝)〜25日(金)、3月1日(火)〜3日(木)の13時30分~15時
開催場所:三檪庵(さんれきあん)
開催人数:1日10人(先着順)
参加費:1,500円(材料と和菓子代込み)
参加方法:電話予約(042-591-3478)

期間中に京王タクシーを使って来園すると、京王百草園手作りの梅干しをプレゼントしている。いずれの最寄駅からも少し歩く必要があるので、この機会に利用してみるのもいいだろう。庭一面に咲き競う梅を眺め、春の訪れをいち早く感じてみては。

京王百草園の詳細情報はこちら

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