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「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」の最上階49階の東京ノード(TOKYO NODE)内に、2024年3月26日(火)、グリルガストロノミー「ケイ コレクション パリ(KEI Collection PARIS)」がオープンした。
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オーナーシェフは、パリのフレンチレストラン「レストラン ケイ(Restaurant KEI)」を手がけ、2020年にはアジア人で初めてミシュランガイドで三つ星を獲得するという偉業を成し遂げた小林圭だ。パリで小林から直伝の指導を受けたシェフ、久保雅嗣(くぼまさつぐ)とともに日々最高の素材を仕入れ、調理を担う。
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大人の遊び場がコンセプトのラグジュアリー感あふれるレストランは、アオヤマ ノムラ デザイン( A.N.D.)の小坂竜がデザインを担当した。
クリスタル照明が輝く入り口のバーカウンター、レストランスペースと続き、窓からはきらめく都会のパノラマ夜景を望むことができる。有機的なカーブのレイヤーが連続する天井や壁は、まるで劇場幕のドレープのようにドラマティックだ。壁には蜷川実花や、スタジオ サワダ デザイン(STUDIO SAWADA DESIGN)のアートが点在しているところにも、注目してみてほしい。
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オープンキッチンを取り囲むカウンター席やテーブルは、「ゲストが素材と間近に出合うステージのような場であってほしい」という小林の思いを反映した設計となっている。さらに、地上250メートルのインフィニティプールを有するルーフトップテラスを併設し、4月19日(金)からはプールに隣接するルーフトップバーもオ―プンする。非日常感たっぷりの開放感あふれる空間でアペリティフやアフターディナーも満喫できるのがうれしい。
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料理は初の「アラカルト形式」を採用している。毎日入れ替わる品書きの中から、ゲストが好きな料理を選び、自分だけのコースを組み立てることができる。メニューは素材の力を最大限に引き出すガストロノミックな前菜の数々と、「火入れ」にこだわり抜いた肉や野菜、オマールエビなどをラインアップする。
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グリエやソテー、ポワレなどのフレンチの手法に日本ならではの「炭火焼き」のエッセンスをプラスし、調理温度を1度単位まで調整しながら、素材が本来持っているおいしさを引き出しているところが特徴的である。ドリンクはフランスを中心にしたワインコレクションや世界のスピリッツ、ユニークなオリジナルカクテルが多数楽しめる。
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ぜひ一度トライしてみてほしいのは、「サザエの海藻バター焼」(1,500円、以下全て税込み)。あおさや魚醤(ぎょしょう)を使った濃厚な海藻バターソースで素材の磯の香りを引き立たせ、芳醇(ほうじゅん)な味わいに仕上げた。レモンのコンフィの酸味がほどよいアクセントになっている。
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「赤城牛の時雨煮 石焼きロール寿司 」(1貫1,500円)はうまみたっぷりの和牛しぐれと旬野菜、パリッとした佐賀県産の海苔を同時に楽しめる逸品。焼石の上に乗せて提供しているため、常に温かい状態で堪能できる。
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「最中 紅富士サーモン サーモンキャビア」(1,500円)は、滑らかな紅富士サーモンや、はじける食感のサーモンキャビアと、サクッとした最中の食感のコントラストが楽しめるメニューだ。2年熟成の甘みのあるジャガイモ、酸味のあるエシャロットピクルスも絶妙にマッチしている。
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フランス産のオマールブルーを瞬間燻製で仕上げた「オマールブルー 藁の瞬間燻製」(1万1,000円)は、ほのかに残る煙香とエビの甘みやうまみ、歯応えをじっくり堪能できるおすすめの一品である。甜麺醤(テンメンジャン)や豆板醤(トウバンジャン)で中華のニュアンスを加えたソースのほか、好みでナッツと柑橘の香りのコンディメントを合わせて楽しもう。
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2024年3月には5年連続で三つ星獲得の栄誉に輝いた小林。そんな気鋭シェフのアラカルトが楽しめる、唯一のレストランが「ケイ コレクション パリ」だ。類いまれな美意識と感受性が凝縮された一皿をぜひ自分なりの組み合わせで堪能してみてほしい。
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