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すっかり秋めいてきた東京だが、今週末には関東で大きな花火大会が開催される。一つは千葉屈指の花火大会であり、最新の演出に彩られた花火が期待できる。もう一つの茨城のものは、歴史ある日本指折りの花火競技大会であり、花火師たちの熱い火花が散る。
澄んだ秋の夜空に打ち上がる花火は、夜の冷え込みも忘れてしまうド迫力だろう。2024年11月4日(月)は振替休日。少し遠出して、秋の花火を満喫しよう。
NARITA花火大会in印旛沼
成田の花火大会は花火と音楽の融合など、ひと味違う特徴的な花火大会を開催してきた。成田市制施行70周年を記念して実施される2024年には、ドローンとの競演が実現する。
同花火は、2006年にスタートした比較的後発の花火大会。当初は約3000発と小規模なものだったが、年々拡大し、現在約90分で1万5000発の花火を打ち上げる。また、花火とビンゴを組み合わせた観客参加型の花火や、写真家の蜷川実花がディレクションする花火など、ほかとは一線を画す花火大会を創り上げてきた。
「NARITA黄金伝説」と名付けられたフィナーレは、例年豪快な仕掛けで観覧者を圧倒する。
本年、音楽花火の先駆者「日本橋丸玉屋」が手がけるのは、花火と音楽だけでなく、360度繰り広がる「花火タワー」とドローンライトショーがシンクロする日本初の試み。進化を続ける花火エンターテインメントが体感できる、絶好の機会だ。
なお会場へは、JR成田駅などからシャトルバスが出る。
※18時〜19時30分/成田ニュータウンスポーツ広場/入場は無料
土浦全国花火競技大会
大曲、長岡と並ぶ「日本三大花火大会」で、「日本三大競技花火大会」の一つにも数えられる土浦の花火大会。第1回の開催は1925(大正14)年と、歴史の深さを誇る。
花火大会に行けば耳にしないことはないワードに、「スターマイン」がある。速射連発の花火を指すが、土浦では1959(昭和34)年に、競技部門の一つとして独立。以来、花火師たちは、「スターマイン日本一」の称号をかけて土浦で戦ってきた。現在、花火大会のフィナーレを飾ることが多いスターマインは、この土浦で育まれてきたものなのだ。
ほかに「10号玉」「創造花火」の部門があり、競技の後には余興花火を予定。時間にして150分ほど、約2万発の花火が打ち上げられる。しばらくは花火の残像や耳をつんざく音が響き続けて、花火の余韻に存分に浸れるだろう。
花火師の誇りと名誉をかけた由緒ある熱戦を見に、出かけてみては。
こちらも会場へはJR土浦駅から、シャトルバスを運行する。
※17時30分〜20時/土浦市 桜川畔(学園大橋付近)/入場は無料
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