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ここ数年で著しい変化を遂げている日本橋兜町に2021年8月に開業した複合ビルのカブトワン(KABUTO ONE)。この新たなランドマークに12月6日、3つのグルメスポットが同時オープンした。墨田区押上にある超人気店スパイスカフェの2号店ホッパーズ(HOPPERS)、リモートワークにも使えるカフェナグ(KNAG)、そして、日本の生産者を応援する食堂カビート(KABEAT)だ。
今回フィーチャーするのは、「生産者を応援する食堂」をコンセプトに掲げるカビート。昔ながらの文化や伝統を受け継ぐ老舗や職人、日本の風土を知り、丹精込めて農業を行う生産者日本全国から発掘することを目標としている。店名のカビートとは、「KABUTO × EAT」の造語で、「兜町」「食」「株」の3つの意味を持たせているそうだ。
大胆なオープンキッチンからも、新鮮な食材と調理人の熱意がむんむんと伝わってくる。そんな同店で味わえるのは、コンセプトに共感した6人の多ジャンルな人気若手料理人が、こだわりの食材を使って作り上げるオリジナルメニューだ。
イタリア料理ドンブラボー(Don Bravo)の平雅一、中華O2の大津光太郎、グリル料理ザ・バーンの米澤文雄、和食てのしまの林亮平、フランス料理モルソー(Morceau)の秋元さくら、パティスリービヤンネートル(BIEN - ETRE)の馬場麻衣子といったそうそうたる料理人が、シーズンごとにクリエーティブなメニューを提案していく。例えば、この季節だと米澤は『安曇野豚とアサリのアレンテージョ』(1,650円)を、既成概念にとらわれない斬新かつ繊細な中華を身上とする大津は『春菊とゆずの焼売』(660円)を提案している。
イタリアンやフレンチ、和食や中華など、それぞれのセクションのオープンキッチンがあり、つまみにはサラダ、揚物、ピザ、甘味などメニューも多彩。毎日訪れても飽きることはない。カフェ利用や2軒目に訪れるのもよさそうだ。アンディ(An Di)のオーナーソムリエ、大越基裕がキュレーションしたドリンクメニューのコンセプトは、「生産者のつくる素材と日本の伝統に対してモダンなテイストを取り入れ、進化し続ける兜町を表現すること」。国内生産者の素材や日本生まれの酒類を積極的に採用していくという。
仕入れる食材は、シーズンごとに変えていく。今シーズンは、和歌山、二里ヶ浜のシラスや広島尾道市のレモン、群馬安中市のトウガラシなど魅惑的な食材が集結。店内随所に設置された液晶ディスプレーでは、食材の生産者たちを紹介するオリジナル動画を流し、全国の生産者とゲストをつなぐ。
古くて新しい街、日本橋兜町の食堂では、これまで知り得なかった日本の食材、そして生産者とのわくわくするような出会いが待っているはずだ。
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