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イギリスで、ロブスターを気絶させずにゆでることを違法とする新しい法律が策定されるかもしれない。
現在貴族院で審議中の「アニマルウェルフェア(感覚)法」の修正に、ロブスター、カニ、タコ、イカなどの無脊椎(せきつい)動物が、痛みを感じられる生き物だと認識する旨が含まれているというのだ。
この修正案が通れば、レストランや魚屋はロブスターなどを煮る前に、気絶させたり、凍らせることが求められる。残酷であることには変わらないようにも思える処理だが、そのまま熱湯に突っ込むよりは「人道的」なやり方だという。
貴族院議員のスー・ヘイマンがこの修正法案の提出するきっかけになったのは、イギリスでロブスターやカニなどをもっと人道的に扱いたいと考えている団体 、Crustacean Compassion(「甲殻類の慈悲」という意)が発表した公開書簡。
この書簡には、コメディアンのビル・ベイリー、BBCの自然番組に出演しているクリス・パッカム、イギリス動物虐待防止協会(RSPCA)の最高科学責任者で博士のジュリア・ラサールが署名している。
「政府が感覚法に十脚類と頭足類を含めることを支持する方向でいると聞いて、素晴らしいと思っている。これらの魅惑的な生き物は、敏感で、痛みや苦しみを感じられるという十分な証拠がある。彼らは、食品産業でひどい扱いを受けているのだ」
Crustacean Compassionの共同ディレクターであるメイジー・トムリンソンはタイムズ紙にこう語り、法案成立に期待を示した。
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