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秋も深まり、温かい飲み物が恋しくなってきた今日この頃、スパイシーなチャイはどうだろうか。2021年9月1日にオープンした、ジュレー 高円寺は、富ヶ谷のチャイスタンド ジュレーに続く2号店。キタコレビルという異色のショップが集まったスポットの1階にある。
「ジュレー」はラダック地方のあいさつ
店名の「ジュレー(JULAY)」とは、インド北部のラダック地方であいさつの際に交わされる言葉。スタッフは大阪にある老舗チャイ喫茶で働いていた仲間たちが集まり、立ち上げに携わっているそう。代々木公園の近くで10年ほど営業する富ヶ谷店に続き2店舗目をオープンしたきっかけは、コロナ禍で酒の提供が阻まれる中、気軽に立ち寄りやすいスタンド形式の店を出したい思いがあったという。
5種類のスパイスをひきたてで提供
メインの『マサラチャイ』(レギュラー500円、ラージ600円)は、カルダモン、ブラックペッパー、シナモン、ジンジャー、クローブの5種類のスパイスをブレンドしたオリジナルチャイ。カンテグランデのレシピから発展して考案したものだ。
チャイを提供するカフェは東京でも数多くあるが、この店の特徴はなんと言っても、注文が入ってからスパイスをひきたてで提供すること。潰したばかりのスパイスは香り高く、何種類も試して選んだというきび砂糖との相性も抜群に良い。
そのほか『ジンジャーチャイ』やバニラ風味の『バニラチャイ』、ネパールラムを使った『ラムチャイ』や、自家製ヨーグルトを使った数種類のラッシー、マフィンなどの焼き菓子もそろっている。体がじんわりと温まる『ジンジャーチャイ』のショウガも、注文が入ってからすりおろすのだそう。
高円寺の珍スポット、キタコレビルの一角
トンネルのような入り口の向こうは、建物の中なのに道路が続いていると錯覚する不思議な空間が広がる。これは現代アーティスト集団Chim↑Pomが2017年に行った『Sukurappu ando Birudoプロジェクト 道が拓ける』展の際に手がけたもので、ジュレー 高円寺の2階にかつてあったオフィス兼ギャラリーは現在改装中だ。
どこか異次元に迷い込んだかのような空間づくりは、不思議と居心地の良さを感じる。店内には数席のスペースもあるが、外で飲むチャイのうまさは格別なので、ここはコートを着込んで外のスタンド席やベンチをおすすめしたい。
今後、夜はバー マーク(bar "marQ")としての二毛作営業や、現在休業中であるジュレー 富ヶ谷の再開も予定しているという。高円寺に訪れた際は、おいしいチャイで温まろう。
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