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2023年10月20日(金)、イオンモールが自由が丘に新たな商業施設「自由が丘 デュ アオーネ(JIYUGAOKA de aone)」をオープンする。同施設は地下2階、地上4階建て、床面積およそ9500平方メートル。店舗建て替えに伴い、2021年5月31日に閉店した「ピーコックストア自由が丘店」跡地に誕生する。
施設コンセプトは「小径のGreen Hill(緑の丘)」で、地域の人々が憩い集う広大なテラスを配置するほか、個性豊かな26の専門店が入居。日常や街歩きの中でふとたどり着く「自然と自然に落ち着ける場所」を目指す。
ここでは、施設の概要や注目テナントを紹介しよう。ぜひ、訪れる際の参考にしてほしい。
木の温もりがあふれる屋上とテラス
正面入り口には、施設の顔である天然木の大階段が設置されている。施設全体が木材をふんだんに使用したデザインで、木の温もりや自然の心地よさから、一般的な商業モールとは違った雰囲気が味わえる。
屋上には「はらっぱ」という広場があり、自由が丘の街並み全体が見渡せる。遮るものがないため、天気が良く空が澄んでいる日には富士山が見える時もあるという。
植えられた草木は自由が丘近辺地域の在来種。蝶や鳥など、生物との触れ合いも楽しめる。
3階には約1000平方メートルのテラスがあり、開放感あふれる屋外空間が広がっている。周囲にはテーブルや椅子、ウッドベッドのほか、四季折々でさまざまな表情を見せる植物を配置し、地域の人々や来街者が憩い集える場を提供する。
同広場のコンセプトは「インスピレーションの庭」。ヨガや食物販のマルシェ、ワークショップなど、一年を通して魅力あるさまざまな文化体験型交流イベントを開催していく予定だ。
街を散策しているような商業空間
店と通路が自然と一体になったデザインの「アウターモール形式」なのが、商業エリアの特徴である。街の緑道を歩きながら「偶然店と出合う」という、自由が丘らしい環境を実現している。
吹き抜けからの風が心地よい2階の「パサージュ」にある注目テナントは「リステット&クロワッサン ラボラトリオ(RISTRETTO&CROISSANT LABORATORIO)」。サンマルクグループの新業態で、「焼き立てクロワッサンで日常をもっと豊かに、いつもの時間がちょっと特別になる」カフェ体験を提供する。
入店すると、芳醇(ほうじゅん)なバターの香りが広がる。北海道の「キタノカオリ」の全粒粉を含む3種の小麦粉を使用しており、店頭で焼き上げるため、いつでも焼きたてを購入することができる。プレーンは、外側がサクサクで中はもちっとした食感。アレンジレシピも豊富なので、ぜひ試してみてほしい。
おすすめメニューは「アールグレイ」。紅茶クリームとフレッシュなオレンジの香りが、クロワッサンと相性抜群だ。
地下1階と地上1階のテーマは「暮らしを愉しむマルシェ」。日々の生活を一段高めるようなライフスタイルと食が融合したフロアを展開する。注目テナントは、2024年で100周年を迎える老舗果物店「青木商店」が手がける新業態「一果房」だ。
旬の果物一つに特化したフルーツとフルーツジュース、スイーツを提供する店で、テーマは「一果一会」。たった1種類のフルーツでもさまざまな品種があり、種類や楽しみ方ごとに味わいが異なるなど、奥深い魅力を発信する。
10・11月は「ブドウ」を展開。「シャインマスカット」「ナガノパープル」「クイーンルージュ」など、その時期により品種は変わる。「一果一会」の出合いを楽しもう。
地域に寄り添う新生ピーコックストア
地下2階には、ピーコックストアが再出店。産地や鮮度、旬にこだわった生鮮品のほか、オーガニックや低糖質など、健康をサポートする食品を種類豊富に揃える。
また、来店者とのコミュニケーションを大切にしたいという思いから、店舗フロア中央に「コミュニティスペース」を設置。食と暮らしの情報を提供したり、健康イベントや食育セミナー、食材の持つ力や新たな調理法を提案する試食会を開催したりと、地域に寄り添った店舗運営を行う。
同施設は、日常を少し豊かにする食や青空が開けた大きなテラス、季節を感じる地域の自然など、派手ではないが生活に大事なものが詰まっている。いつもより「豊かな日常」を送る手助けになるだろう。
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