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2021年3月25日(木)に予定されている2021年版『アジアのベストレストラン50』の発表を前に、世界のフードシーンを対象とした権威ある「アイコニック賞」の受賞者が公表された。今年同賞に輝いたのは、バンコクのストリートフードの女王、ジェイ・ファイ(Supinya "Jay Fai" Junsata)。
このアイコニック賞は、2019年にスタート。『アジアのベストレストラン50』の主催者によると、地域社会や外食産業に多大な貢献をしてきた料理人に贈られるという。これまで同賞を受賞したのは、ミシュラン三つ星を獲得した東京の日本料理店、龍吟のシェフである山本征治、京都にある菊乃井の主人、村田吉弘だ。
バンコクのフードシーンにおいて、シンプルな料理を素晴らしい食材を使いおいしく仕上げるファイのテクニックは突出していると言える。彼女が、テーブルが7席ある自身の名を冠した店、ジェイ・ファイをオープンしたのは、1980年代。それ以降、名物のカニオムレツ、海鮮パッキーマオ、スパイシーで酸っぱいトムヤムスープといった料理で、国内外の食通を魅了してきた。
彼女の風変わりなパイロット風のルックスと彼女が作る料理の評判は、バンコクを飛び越え、世界まで拡大。ジェイ・ファイは2017年にミシュランで初めて星を獲得し、今でもその星を守り続けている。
「アジアのベストレストラン50」のプレスリリースでファイは、「私は自分の努力と技が認められて感謝しています。私のような普通のシェフにとっては、まさに一生のご褒美です。しかし、最も重要なのは、皆さんが私の体験から、献身的で、一生懸命働き、忍耐力が自身の目標を達成する助けになるということを学べることだと思います」と喜びを語った。
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