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新型コロナウイルスのワクチン接種を公的に証明する「ワクチンパスポート」の申請受け付けが、2021年7月26日から全国の市区町村で開始された。日本のワクチンパスポートは欧州連合と同様の認証システムをモデルにしており、今後普及が進めば海外への渡航がスムーズになる。当面の間、日本国内でのワクチンパスポートの発行はワクチンを接種した人で、海外に渡航する人が対象だ。
ここでは、ついに日本でも導入されたワクチンパスポートについての詳細や申請方法を紹介しよう。
ワクチンパスポートとは何か?
ワクチンパスポートは、海外渡航前にワクチンの接種を受けたことを証明する「新型コロナワクチン接種証明書」のこと。対象国へ入国した際に提示すれば、隔離措置の免除など防疫措置が緩和される。
ワクチンパスポートには氏名や生年月日などの一般的な情報に加え、接種したワクチンの種類や接種日などを日本語と英語で併記。現時点では紙媒体で発行されているが、今後はデジタル形式に移行するという可能性もあるという。
ワクチンパスポートが使える対象国は?
2021年12月15日時点で日本のワクチンパスポートを提示することで入国時の検査や隔離措置の免除などを受けられる国は、以下の72の国と地域。
アイスランド、アイルランド、アルゼンチン、アンドラ、アンゴラ、イスラエル、イタリア、オーストラリア、オーストリア、バーレーン、バングラデシュ、ベラルーシ、ベルギー、ベリーズ、バミューダ、ブータン、ボスニアヘルツェゴビナ、ブルネイ、ブルガリア、カナダ、コスタリカ、デンマーク、ドミニカ、エクアドル、エルサルバドル、エストニア、エチオピア、フィンランド、フランス、ガボン、ジョージア、ドイツ、ギリシャ、グァテマラ、ホンジュラス、香港、インドネシア、ジャマイカ、コソボ、リトアニア、マレーシア、モルディブ、マルタ、マーシャル諸島、モンゴル、オランダ、ニュージーランド、ニカラグア、オマーン、パラオ、パプアニューギニア、パラグアイ、フィリピン、ポーランド、コソボ、セントクリストファーネイビス、セントビンセントおよびグレナディーン諸島、サモア、シンガポール、スロヴァキア、ソロモン諸島、韓国、スペイン、スリランカ、スイス、タイ、チュニジア、トルコ、トルクメニスタン、アラブ首長国連邦、イギリス、アメリカ、ヴァチカン、ベトナム
ワクチンパスポートの申請方法は?
ワクチンパスポートの申請方法は大きく分け、「郵送」「各自治体へ直接持参」「オンライン」の3つ。ただし、地域によってはこれ以外の申請方法を設けている場合もあるので、詳細は各自治体のウェブサイトや窓口で確認してほしい。
申請するのに必要な書類は以下の通り。
- ワクチンパスポート申請書
- ワクチン接種済証明書、もしくは接種記録書
- パスポートのコピー
- ワクチン接種券のコピー
ワクチンパスポートの申請書は、各自治体のウェブサイトからダウンロードできる。ジャパンタイムスによると、接種券を紛失した場合は住民票の写しか、マイナンバーの掲示で代替が可能とのこと。
郵送の場合
上記の書類をそろえて、自分が住んでいる自治体に郵送しよう。ワクチンパスポートの申請は無料だが、84円切手を貼った返信用封筒の同封が必要だ。
持参する場合
住んでいる自治体が窓口での受け付けを設けている場合は、上記の書類を持参して直接申請することができる。通常は申請日当日に処理されるが、
オンラインの場合
住んでいる自治体がオンライン申請を受け付けている場合は、自治体のウェブサイトから電子申請フォームを探そう。オンラインで手続きをする場合は、必要書類のスキャンが必要となる。またオンラインでの申請は基本的に直前の旅行を予定している人を優先することが多い。そのため旅行先と、旅行予定日の開示が求められる。
まだ対象となる国が少ない現状だが、ワクチンパスポートが普及すれば旅行や海外出張の手続きがスムーズになる希望が出てきた。今後も日本や各国の対応に注目していきたい。
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