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3年近く続いた旅行規制が与えた観光産業への打撃は計り知れない。しかし現在、バリ島からアムステルダムまで、多くの観光地がオーバーツーリズム対策に乗り出している。そして、日本も最近、観光客の増加を対策する旅行先リストに加わった。2023年9月の訪日外客数は2019年同月比の9割を超え、観光省は「オーバーツーリズム対策パッケージ」を発表した。
同計画は、観光客が集中する地域で交通手段や観光インフラの充実を進めるというもの。特に北海道のスキーリゾート「ニセコ」のような季節的な人気のある地域では、交通需要が圧迫されている。これに対して観光客専用の新しいバスサービスを設けるだけでなく、オフピークの旅行を奨励するために運賃の割引も提案されている。
最近、東京がデジタルノマド先として急成長している都市に選ばれたことを考えれば、インフラ整備が観光省の最優先課題であることは驚くことではない。観光省は専門家が選んだ11の「モデル観光地」も発表。これらの観光地は「富裕層」の外国人を地方へ誘客するため、大都市とは異なる魅力がある、自然が豊か、歴史などを満喫できるエリアを中心に選ばれた。
例えば、選出された東北海道エリアにある知床半島は、自然の美しさがあり、北陸エリアは武家文化で有名だ。鳥取・島根エリアは日本建国の地であり、せとうちエリアはアートの島として知られている。
政府はこれらの地域が観光客により良いサービスを提供できるよう、振興と支援を計画。詳細は観光省の公式ウェブサイトから確認してほしい。
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『Japan has unveiled new anti-overtourism measures(原文)』
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