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2024年3月13日、「麻布台ヒルズ」に華々しく開業した「ジャヌ東京(Janu Tokyo)」。アマン(Aman)の姉妹ブランドである「ジャヌ」初のホテルということで注目度も高く、オープンの少し前に開催された内覧会は多くの人でにぎわっていた。そして、そのスケールの大きさに圧倒された。
内覧会では数人ずつのグループで館内を巡ったが、ツアー中に何度、「すごい」という言葉を耳にしただろうか。伝えるべきトピックスはいくつもあるが、今回はそのスペシャルなポイントにフィーチャーして同ホテルを紹介していきたい。
サンスクリット語で「魂」を意味するジャヌは、世界各地にラグジュアリーリゾートやホテルを展開する。ジャヌ東京はその第1弾、世界初のホテルとなる。アマングループでは、このジャヌ東京を皮切りに、将来的に世界12カ所でジャヌを開業する計画だ。
都内ホテル最大級、約4000平方メートルのウェルネス&スパに度肝を抜かれる
ジャヌはそのテーマの一つにソーシャルウェルネスを掲げている。「アマン東京」が誇る2500平方メートルのウェルネス施設も相当な広さだが、本施設はそれをはるかに超える約4000平方メートル。広い、広過ぎる。あまりの大きさに変な笑いが漏れてきそうだ。
都心とは思えないほど広大なスペースを誇る「ハイドロセラピー&サーマルエリア」には、25メートルの温水プールや独立したラウンジプールがある。さらに、ボクシングやスピニングバイクなど、グループエクササイズ用の5つのムーブメントスタジオも完備。シミュレーションゴルフができる部屋もあった。
どれもこれもすごいのだが、中でも圧倒されたのは、340平方メートルのジムである。素人目にも「最新鋭」のものだと想像がつくマシンがずらりと並ぶが、ひときわ存在感を放っていたのがジャングルジムのようなマシン「アウトレース(OUTRACE)」だ。この器具一つで、1000種類以上のトレーニングができるという。
男女それぞれの更衣室にあるサウナと日本式風呂とは別に、ハマム(トルコ発祥のサウナ)とバーニャ(ロシア発祥のサウナ)の2つのプライベートスパハウスもある。また、9室のトリートメントルームのうち1室では、セロトニンを浴びることができる、LEDのビューティーマシンが設置されていた。
要するに、ホテルスパを完全に超越しているのだ。
多彩な8つのレストラン&バー
ホテル内にある8つのレストラン&バーは、どれもこれも個性的だ。オールデイダイニング「ジャヌ メルカート」は麻布台ヒルズの緑豊かな中庭に面していて、屋外からのアクセスも可能。テラス席もある。
江戸前寿司の伝統を再解釈し提供する寿司店「飯倉(いいぐら)」は、ネタによって2種類の酢飯を使い分けているという。
中国各地の古典料理に息づく中国料理の本質を大切にしながら、広東料理の技法をベースにコンテンポラリーにアップデートしたメニューを取り揃えた「虎景軒(フージン)」には、シグネチャーのローストダックのほか、バラエティー豊かな点心、新鮮な海鮮料理などもラインアップする。
ロビー奥にある「ジャヌ ラウンジ&ガーデンテラス」のアフタヌーンティーは、すでに満席の日もあるとか。早めの予約がベターだ。
「ジャヌ バー」は、ミクソロジーの第一人者・南雲主于三監修の下、ホテルのコンセプトの一つである「つながり」がテーマ。東京の8つの街からインスパイアされた「ジャヌ バーシグネチャーカクテル」を提供する。例えば「豊洲」をイメージしたカクテルはオイスターを模したもので、「人形町」にはすき焼きシロップなどが使われているそうだ。
東京タワーに見守られながら眠る究極の「ザ・東京」体験
5階のロビーフロアに到着した瞬間、麻布台ヒルズという立地を実感できるだろう。正面には東京タワーが、眼下には麻布台ヒルズの中央広場が迫る仕掛けがニクい。
全122室の客室は6階から13階に配した。最もスタンダードな客室でも55平方メートルからと、広々とした造りだ。さらに、多くの客室には、昨今の東京のホテルでは珍しく「外に出ることができる」バルコニーを設けている。ほかにも特注のバスタブを備えた広々としたバスルームやジャヌ東京オリジナルのバスアメニティーなど、随所に細やかなこだわりが見え隠れする。
中でも特徴的なのが、「タワービュースイート」(105平方メートル)だ。光あふれる二面採光で、どちらの窓からも東京タワーが顔をのぞかせる。最も広い「ジャヌスイート」は、なんと284平方メートル。 隣接するスイートを含む3つの客室とコネクトすると総面積は519平方メートルとなり、都内ラグジュアリーホテルのスイートで最大の広さとなる。一体、どんな人がどんな用途で利用するのだろうか。庶民には想像がつかない。
新たな東京土産にキュートな「ジャヌロン」
1階には、ヨーロッパの伝統生菓子や焼き菓子を揃える「ジャヌパティスリー」を設けた。
季節の素材を使ったフレッシュなパフェなどをイートインスペースで味わえる同店が、ジャヌ東京のシグネチャーアイテムとして展開するのが、港区を象徴する花であるバラをモチーフにしたケーキ「タルニ―」(店内1,731円・サービス料別、テイクアウト1,700円、以下全て税込み)。パステルカラーの大きなマカロン「ジャヌロン」(1,000円、サービス料別)は、イチゴ、抹茶、バニラ、ユズの4種類のフレーバーを用意する。
なお、ジャヌパティスリーで販売しているスイーツは全て白砂糖を使わず、和三盆やキビ砂糖を使用している。
館内には、「アマンエッセンシャルズ」のオリジナルアイテムを販売するショップもある。都内最大級の豪華絢爛(けんらん)な設備を体験しよう。
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