[title]
イタリアの「甘い生活」ほどロマンチックなライフスタイルはないかもしれない。もちろん、のんびりとした地中海の長い夏やベスパに乗って(なぜか閑散とした)ローマ遺跡を巡るという、その理想的なイメージとイタリアの現実の日常生活とは乖離(かいり)がある。
ただ、この「長靴の形をした国」の魅力を否定するのは難しい。イタリア以外のどこで甘い生活を送れるのというのか、と思うくらいだ。
そんな、夢を描いていた場所での暮らしを始められる時が来たかもしれない。3年にわたる議論の末、2024年3月22日にイタリア政府がついにデジタルノマドビザを法制化。申請受付が開始されたのだ。それにより、4月4日からリモートワーカーや自営業の人が最長1年間イタリアに住むことができるようになった。
ただ、ほかの国にデジタルノマドビザと同様、いくつかの条件がある。
まず、申請者は少なくとも2万8,000ユーロ(約330万円)(イタリアの医療費免除に必要な最低レベルの3倍)の年間所得があることが求められる。さらに、滞在期間中の健康保険と宿泊施設の確保、過去5年間に犯罪で有罪判決を受けていないことも条件となる。
このビザで働くノマドワーカーにかかる税金は、まだはっきりしていない。5%の所得税と23%の社会保険料の負担が必要になる可能性があるが、国際間人事異動の専門家であるダミアン・オファレルは、申請前にイタリアの税務専門家に相談することを勧めている。
実際に申請する場合は、パスポート、在職証明書、収入証明書、宿泊証明書、健康保険証、犯罪歴証明書を用意し、自国のイタリア大使館または領事館に直接出向かなければならない。
また、実際にデジタルノマドビザが取得できたら、イタリア到着後8日以内に滞在許可証(permesso di soggiorno)を取得する必要があるという。
関連記事
『Italy has finally launched a digital nomad visa – here’s how to apply(原文)』
『オーストラリアのスターシェフが腕を振るうポップアップレストランが西新宿にオープン』
東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら