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ミシュラン二つ星のINUAが閉店、KADOKAWAが手がけた初のレストラン

長期休業状態から閉店へ

Mari Hiratsuka
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Mari Hiratsuka
INUA
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2018年にオープンし、『ミシュランガイド東京2020』で二つ星を獲得した飯田橋のレストラン、イヌア(INUA)が、2021年3月末をもって閉店することが発表された。新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年の4月から臨時休業しており、その後も営業再開することなく長期休業状態となっていた。  

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料理長のトーマス・フレベルは公式ウェブサイトとSNS上で声明を発表。

「この一年は誰もが困難と不安を経験し、残念ながらその状況はいまだ改善されていませんが、ご存知の方もいらっしゃるように、私たちは昨年4月に突然の休業を余儀なくされました。加えてこの数カ月の間に、私は父の死、そして親しい親戚の死を通して、深い悲しみを経験しました。最終的にはこれが理由で、私は日本を離れてヨーロッパに戻り、実家の近くで母と家族を支えようと決心しました」と経緯を語っている。

イヌアは、出版大手のKADOKAWAのレストラン事業として2018年6月にオープン。『世界のベストレストラン50』で世界第1位に4度選ばれた伝説的なレストラン、ノーマ(noma)のヘッドシェフであるレネ・レゼピとパートナーシップを結び、ノーマで活躍したシェフのトーマス・フレベルがイヌアのヘッドシェフを務めていた。

長野県産のハチの幼虫など、季節感のある珍しくも多様な食材を探し出し、美しく独創的な料理が魅力のレストランであった。東京のフードシーンに与えた影響は大きく、惜しまれることだろう。 

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