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5月18日は「国際博物館の日」、16の文化施設が無料に

国立博物館、東京国立近代美術館の常設展示から「伊藤順二展 誘惑」などの企画展も

テキスト:
Masataka Ito
Writer
Tokyo National Museum
Photo: Alexirina27000/DreamstimeTokyo National Museum
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2024年5月18日(土)は、「国際博物館の日」。世界中の博物館で18日を中心に、無料開館・地域連携事業・講演会など、さまざまな記念行事を行う。東京においても多数の博物館や美術館が参加する見逃せない日だ。

東京で常時入館無料となっている施設を除き、常設展示などが無料となるのは、「東京国立博物館」「東京国立近代美術館」「刀剣博物館」「朝倉彫塑館」「日本大学芸術学部芸術資料館」「品川区立品川歴史館」「共立女子大学博物館」「切手の博物館」「古賀政男音楽博物館」「たばこと塩の博物館」「家具の博物館」「東京富士美術館」(小・中学生のみ)、「たましん美術館」「たましん歴史・美術館」「世田谷文学館」(*)「世田谷美術館分館」の16館である。

* 世田谷文学館は、5月15日(水)に「国際博物館の日(5月18日)」を記念して入場無料

Tokyo National Museum
Photo: Tokyo National MuseumTokyo National Museum

東京国立博物館は、縄文時代から浮世絵まで10万を超える文物を所蔵し、国宝や重要文化財も多数。仏像のコレクションも充実し、常設展示だけでも十分に見応えがある。東京国立近代美術館は、近代の日本画・洋画をはじめとする約1万3000点の所蔵作品から会期ごとに200点に絞って展示しているので、いつ訪ねても新たな美に出合えるだろう。

伊藤潤二展 誘惑
Photo: Kisa Toyoshima「伊藤潤二展 誘惑」

そのほか、「世田谷文学館」で開催中の、「富江」など日本のホラー漫画界をけん引してきた伊藤潤二の大規模な初個展「伊藤潤二展 誘惑」も5月15日(水)に無料で観覧できる。

上野では「ミュージアムウィーク」を実施

上野では、「国際博物館の日」に合わせ、26日(日)まで「ミュージアムウィーク」を開催中。「上野恩賜公園」周辺にある博物館や美術館、動物園など12の文化施設と上野のれん会の店舗が参加し、さまざまな催しが行われている。

ムンクだけじゃない、北欧の絵画が一堂に会する「北欧の神秘」展
Photo: Keisuke Tanigawa「SOMPO美術館」

記念品を贈呈する美術館もある。「北欧の神秘」展を実施している「SOMPO美術館」ではオリジナルステッカーを、「どうぶつ百景」開催中の「東京ステーションギャラリー」では「東京駅丸の内駅舎 ポップアップカード」を、それぞれ来館者全員にプレゼントする。

また「練馬区立博物館」では、19日に100枚の限定となるが、先着100名にポストカードを進呈。同館では、19日から前衛美術家として活躍した三島喜美代の東京の美術館における初の個展「三島喜美代―未来への記憶」がスタートする。

ほかの博物館・美術館でも国際博物館の日の取り組みを行っているので、詳細は、日本博物館協会のウェブサイトを見てほしい。東京には実にさまざまなテーマの博物館がある。興味をひく博物館や企画展へ出かけて、新たな発見をしてみては。

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