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この4年間、トロントでは変化の渦が巻き起こった。中でも2018年にはまだ違法だった大麻が、2022年10月からUber Eatsで注文できるようになったのは大きな変化だと言えるだろう。
CBCニュースが報じたところによると、Uber Eatsがこの「特殊なデリバリー」を行うのは世界初。同サービスは、オンライン大麻マーケット、Leaflyとの提携で可能となった。
大麻の注文ができるのは、トロントでUber Eatsを使っている19歳以上のユーザーのみ。大麻をデリバリーするドライバーは、オンタリオ州の大麻小売教育プログラム「CannSell」の認定を受けており、配達時には顧客の年齢と状態(意識がぼんやりしていないかなど)の確認が求められる。
論理的に考えれば、この大麻の注文時には軽食を添えてほしいところだが、そうもいかない。大麻の販売店は、Uberのソフトウエアを使ってデリバリーするスタッフを独自に雇い、訓練しなければならないからだ。つまり、ケーキを食べたいのであれば、別で注文する必要がある。
また、大麻は認可された小売店を通じて、その店が営業している時間帯にのみ提供されるという規定も設けられている。
Uber Eatsは、今回のデリバリー展開により、ライセンスを持つ業者に迷惑をかける違法な大麻市場を撲滅し、商品を直接玄関まで運んでもらうことで飲酒時や薬物摂取時などの運転を抑制することができるとの考えを示している。
Ontario Cannabis Storeがカナダ統計局の調査に基づいて発表した情報によると、オンタリオ州では2022年1月から3月にかけて、大麻販売の40%以上が違法なルートで行われていたという(回答者が違法な購入を認めることに抵抗があった可能性があるため、データがゆがんでいる可能性があり、実体はおそらくもっと高い)。
トロントでは2021年11月から、Tokyo Smokeの顧客がUber Eatsを通じて注文した大麻を実店舗で受け取ることはできた。しかし、デリバリーで大麻が受け取れるようになったのは、世界のUber Eatsで初めてのケースとなる。
パンデミックの初期、オンタリオ州では規制により大麻の販売店が閉店せざるを得なかった際、一時的にこうしたデリバリーを許可していたが、2022年初めからは規制条件付きで恒久的に可能となっていた。
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