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ビジネスの力で世界のLGBTQ+の平等向上を目指す、最古で最大のグローバル企業連合であるOut Leadershipが毎年発表している「LGBTQ+ビジネス環境指数」。これは、アメリカの州におけるLGBTQ+の包容性と進展を明らかにする報告書である。
同書は法的保護、政治的・宗教的態度、医療へのアクセス、職場における平等など、さまざまな要素を用いて、各州の状況を採点。LGBTQ+コミュニティーのメンバーが住みやすく、協力的な環境で働ける場所をランキングで発表している。
この報告書はまた、各地域のクィアコミュニティーが直面する苦難や差別の度合いにも焦点を当てる。
「私たちの調査では、LGBTQ+フレンドリーな環境で事業を行う企業は、人材供給についてより強力な恩恵を享受。従業員の満足度と生産性が向上し、強固な顧客ロイヤルティーを得ていることが何度も実証されています。簡単に言えば、インクルーシブな州は強い経済を築くのです」
では、今年のランキングを見てみよう。
今のアメリカの州で最もLGBTQ+の公平性スコアが高かったのは、3年連続でニューヨーク州(93.67点)だった。次いで、コネチカット州、マサチューセッツ州、ニュージャージー州、バーモント州が続く。いずれも、89点以上のハイスコアを獲得している。LGBTQ+の人々はこれらの州で、個人の自由と包括性を全米のほかの州よりも高いレベルで享受しているといっていいだろう。
残念なことに、報告書によると22の州で平等のスコアが低下。そのほとんどが、反トランスジェンダー法の立法によるものであった。
報告書では、「LGBTQ+の公平性に優れている州は繁栄を続け、LGBTQ+の権利に敵意を示す州はLGBTQ+コミュニティーの生活と仕事の能力を危険にさらし続けているため、アメリカ全体の二極化は深まり続けている」と指摘している。
この報告書の6年間の歴史の中で、最低スコアを記録しているのが、アーカンソー州。テネシー州、オクラホマ州、サウスカロライナ州、ルイジアナ州も、LGBTQ+の人々にとって好ましくない州にランクインした。
ランキング全体は報告書のPDFファイルで確認できる。
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