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スペインは太陽と砂浜と海を満喫できる、ヨーロッパで最も有名な旅行先の一つ。特にバカンスで人気のエリアでは、深夜でも屋外でナイトライフを楽しめることで知られている。
しかし、スペインで夜遅くまで外食や飲酒をすることが、もうすぐ過去のことになるかもしれない。同国の雇用・社会経済大臣であるヨランダ・ディアスが、スペイン社会にはちょっとした「仕組み」が必要だと示唆したからだ。
スペインにおける広範な社会変革を推進しているディアスは、接客業に従事する人々のために、より働きやすい労働時間を提唱する立場を取る。「メトロ」紙によると、彼女は議会で「深夜1時にレストランがオープンしている国は合理的でないでしょう。際限なく営業時間を延長し続けようとするのは、どうかしていると思います」と発言したという。
スペインでは夜中の1時を過ぎても、飲食の選択肢がたくさんあるのが一般的である。パーティーのメッカであるマガルフのようなエリアのバーは、もっと遅くまで開いていることも多い。ただ、誰もがこの文化を「非合理的」と見ているわけではないようだ。
ロンドンのラジオ局であるLBCによると、レストランやバルのオーナー、ほかの政治家の中には、この提案をスペインの確立された産業にとって有害なものだと捉えている人もいる。例えば、マドリード共同体会長のイサベル・ディアス・アユソは「スペインには活気と自由に満ちたストリートに広がる、世界最高のナイトライフがあります。そして、それらは仕事も提供してくれるのです。彼らは私たちに......家で退屈していればいいと望んでいるのでしょうか」と、Xで語っている。
スペインはパーティーの楽しみ方を知っている国。バルセロナの素晴らしいナイトクラブからマドリードの素晴らしいバーまで、この国のナイトライフの評判は揺るぎない。ディアスが提言がどう発展するのか、今後の展開を見守りたい。
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