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この500年余りの間、「モナ・リザ」は盗まれ、模写され、(酸、スープ、ケーキに限らず)荒らされてきた。その波乱万丈の歴史にもかかわらず、世界で最も有名な絵画は今も堂々と存在している。
この絵は、1804年からパリのルーヴル美術館の展示室の一つ「サル・デ・エタ」にあり、現在は約8億3,400万ドル(約1,791億円)と考えられている。モナ・リザを一目見ようとパリを訪れたことのある人なら誰でも、それが簡単なことではないことを知っているだろう。なんと、毎年1000万人もの人々がこの絵を見るためにルーヴル美術館へ足を運んでいるのだ。
しかし、それも全て変わるかもしれない。このダ・ヴィンチが描いた肖像画を新しい「家」に移す計画があるからだ。
アート情報サイトARTnews.comによれば、ルーヴル美術館のディレクターであるローレンス・デ・カーズは「現在の展示室では、来館者をきちんと受け入れていないので、我々はきちんと仕事ができていないと感じています。モナ・リザをほかの場所に移せば、市民の失望を終わらせることができるでしょう」と話したという。
16世紀美術の主任学芸員であるヴァンサン・デリューヴァンいわく、ダ・ヴィンチは鑑賞者が絵と「対面」することを意図していたそうだ。しかし、 今の状況では、残念ながら自撮り棒と対面する可能性が高い。
ただ、この絵が遠くへ行くことはないので、心配はいらない。近い将来、地下に専用の部屋が設けられることになっているのだ。
デリューヴァンはフィガロ紙に新しい展示方法について、「モナ・リザは大きな部屋のセキュリティーガラスの奥に置かれるため、最初はきっと切手のように見えるでしょう。作品の移設については、長い間考えてきましたが、今回は全員の意見が一致しました」と説明している。
このモナ・リザの新しい部屋はルーヴル美術館の大改装の一部で、美術館の入り口も新しくなる予定だが、この工事がいつ始まるかは分からない。しかし、もしあなたが将来パリにアートを観に行くのであれば、この作品を一目観るのはもっともっと簡単になりそうだ。
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