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ニューヨークのタクシー・リムジン委員会(TLC)は、「イエローキャブ」の愛称で知られる同市のタクシーの乗車料金を約23%値上げする新料金案を発表した。
同案では、例えば基本運賃が2.50ドルから3ドル(約358円から430円)に、ジョン・F・ケネディ空港からマンハッタンまでの定額運賃は52ドルから65ドル(約7,466円から9,332円)に値上げ。運転手の給料は29%アップと記されている。
この10年間でニューヨークのタクシーが値上げするのは初めて。実現すれば、明らかに大きな出来事といえそうだ。
TLCはまた、提案の一環として、イエローキャブとアプリで配車サービスを提供する会社のどちらにも等しく利益がもたらされることを期待し、UberとLyftのドライバーの最低賃金を上げることも提案している。
TLCのコミッショナーであるデイビッド・ドゥーは公式声明の中で、「私たちが提案するタクシー運賃とドライバーの給与の引き上げ案は、市内5つの区で移動手段を提供し続ける一方で、ドライバーが増加した経費をカバーできるようにするものです」と述べた。
TLCでは新提案に関するパブリックミーティングを2022年10月6日(木)に開催する予定。その後、改定されたガイドラインはコミッショナー会議での投票に回され、承認されれば、30日以内に値上げが実施されることになる。
ニューヨークでは、8月にマンハッタンの「中央ビジネス地区」(60丁目からバッテリーパークまでのエリア)に入るドライバーに、1日最大23ドル(約3,300円)の電子通行料を自動的に課すという新しい計画についてのニュースが流れた。この渋滞料金の導入の可能性も、今回のタクシー料金値上げに何らかの影響を与えるかもしれない。
ここ数年、都市生活に関するあらゆることが劇的に値上がりしているので、このニュースにもそう驚きはないともいえるだろう。タクシー料金が上がったとしても、多くの人にとっては地下鉄に乗る機会が増えるだけ、ということなのかもしれない。
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