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「フランク」に言って、我々はタイムズ・スクエアに置かれた新しい彫刻が大好きだ。マスタードがたっぷり塗られた長さ約20メートルのこのホットドッグは、毎日12時になると紙吹雪を舞い上げる。ここ数カ月間に街で見た屋外アートの中でも断トツに奇妙な彫刻だといえるだろう。
「Hot Dog in the City」というタイトルが付けられたこの巨大な作品は、ブルックリンを拠点に活動するアーティスト、ジェン・キャトロンとポール・アウトローによるもの。タイムズ・スクエアのアートプログラムを担当している組織、Times Square Artsの依頼で制作された。
公式プレスリリースは、この作品は「アメリカのユニークな肖像を描いている」と説明。具体的に言うと、2人のアーティストは「肉食と家父長制の関係」「アメリカにおける食肉生産」「路上販売の政治性」「資本主義」「移民」などについて、人々が語るきっかけになることを願っているという。
こうしたポイントをさらに掘り下げるべく、この作品の公開を記念したさまざまなプログラムも開催。予定されているのは、「ホットドッグレスリングマッチ」(実際何が行われるかは不明だが、楽しそうなのは確かだ)、「調味料についての討論会」「犬にまつわるとても奇妙な響きの美人コンテスト」「ネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権予選会」などだ。イベントの詳細はこのウェブページで確認できる。
このようなユニークなアート作品のアイデアがどのようにして生まれたのか不思議に思っている人のために補足しておくと、キャトロンとアウトローの作品はここ何年も似たような問題を扱ってきた。プレスリリースによると、2人はかつて「油圧式ディナーパーティー」「ニューヨーク市内を回るフィッシュフライトラック」「巨大な機械化されたアイスクリームサンデー」などをプロデュースしてきたという。
毎日12時の紙吹雪は、油圧装置によりホットドッグが斜めに傾けられ、内蔵されたカノン砲から、空に向けて発射される。巨大なホットドックを見られるのは、6月13日(木)までだ。大至急、ニューヨークへ行こう。
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