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2023年9月5日、香港の終審法院(最高裁判所)は地元LGBTQIA+コミュニティーにとって一部勝利となる判決を下し、香港政府へシビルユニオンを含む同性カップルの権利を法的に認めるための枠組みを設けるよう命じた。
香港のクィアコミュニティーはこれまでの約10年間、小さな勝利を得るために香港政府と激しく闘ってきたが、このたび収監中の民主化運動家であるジミー・シャムの努力によって、流れがついに変わった。ニューヨークでパートナーと結婚したシャムは、2019年以来、同性婚や少なくとも何らかの形のシビルユニオンパートナーシップを認めない政府の姿勢に異議を唱え、上訴を続けている。彼は、政府の不作為が平等の権利を侵害していると主張しているのだ。
香港では1991年以来、同性愛は非犯罪化されているが、政府は同性婚や同性婚を認めていない。これはLGBTQIA+コミュニティーの深刻な争点であり、異性間のパートナーシップで当たり前である特定の権利、平等、保護の否定を意味する。
今回の判決は、完全な結婚の権利に相当するものではないが、終審法院は現在、香港政府が 「同性パートナーシップを法的に承認するための代替的な枠組みを確立する積極的な義務(中略)に違反している 」と宣言。5人の裁判官はまた、この枠組みは同性カップルに「合法性の感覚を与え、承認に値しないという劣等的な階級に属しているような感覚を払拭(ふっしょく)するべき」だと述べた。
なお、終審法院は香港政府に対し、判決に従うための2年間の猶予を与えている。
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『ラテンアメリカにおける婚姻平等、同性婚の法制化への道を考えるイベントをレポート』
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