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演劇やミュージカルの上演で知られる「帝国劇場」が、2025年に一時休館する。NHKの報道によると、劇場が入る「帝劇ビル」が、隣接する「国際ビル」とともに建て替えられることになったことが要因で、劇場はビルの完成後に再開する予定だ。
帝国劇場の開設は1911年。日本初の本格的な西洋式大劇場である「初代帝国劇場」は、近代日本の文化芸術のフラッグシップとして皇居前に誕生した。1955年には時流の変化に応じて日本初のシネラマ上映館に転換し、1964年の「アラビアのロレンス」の上映をもって、その幕を一時閉じた。
現在の劇場は1966年に完成した2代目。「風と共に去りぬ」の世界初の舞台化を想定して建設された。今年は「千と千尋の神隠し」の上演が大きな話題を呼び、来年は「キングダム」や「SPY×FAMILY」のも控えるなど、ラインアップは年々広がりをみせている。
なお、劇場が入る「帝劇ビル」などの建て替えスケジュールは未定だが、耐震性などの強化のほか、新たな働き方や脱炭素への対応など、テナントのニーズを反映させたビルに生まれ変わるという。
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