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アイコニックなフルーツパフェを満喫、吉祥寺に果実店canvasがオープン

アンティークな空間に癒やされる人気フルーツパーラーの2号店

編集:
Genya Aoki
テキスト::
Tomomi Nakamura
Photo: Kisa Toyoshima
Photo: Kisa Toyoshima
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2022年1月20日、吉祥寺駅から徒歩22分の扶桑(ふそう)通りに代々木上原で話題を集めたフルーツパーラーの2号店、果実店CANVAS(カンバス)吉祥寺店がひっそりとオープンした。

同店では旬の果物を使ったパフェやスフレパンケーキ、サンドイッチを提供。その時々の果物の仕入れによって入れ替わるメニューはInstagramのストーリーズで毎日公開されており、吉祥寺店ならではのデザートが季節ごとに楽しめるところが魅力だ。

パフェを仕上げる過程(Photo: Kisa Toyoshima)
パフェを作り上げる工程(Photo: Kisa Toyoshima)

店主の佐藤圭太は和菓子屋で15年経験を積み、いちご大福に使われる素材を仕入れる際、果物店に並ぶ商品のおいしさに衝撃を受け、「果物が持つ本来の味わい知ってもらいたい」という思いを主軸にした店を営むことを決心。多くの人に広める手段としてパフェをはじめとしたデザートも合わせて展開する今のフルーツパーラースタイルにたどり着いた。

生産者の作り方や色、形、味を判断してランク付けされた果物を一つ一つ厳選し、その時期に仕入れられる最高の品質の物を届けることにこだわっている。一般的に青果の色や形など見栄えの良さを表わすランクのことを「等級」というが、ここではその中でも最高ランクの物を取りそろえる。品質の良い物は味も食感もほかと大きく異なり、素材のポテンシャルを改めて実感できるだろう。

果実店カンバス吉祥寺店(Photo: Kisa Toyoshima)
カフェスペース(Photo: Kisa Toyoshima)

白を基調とした洗練された空間と宿り木のような存在感のある大木が目を引く1階は、ガラス張りの窓から外を眺めることができるカフェスペース。2階は生活雑貨を販売するギャラリーを併設したイートンスペースとなっており、面白みのある空間も見どころだ。

2階のギャラリースペース(Photo: Kisa Toyoshima)
2階のギャラリースペース(Photo: Kisa Toyoshima)
作家物のうつわとマグカップ(Photo: Kisa Toyoshima)
作家物のうつわとマグカップ(Photo: Kisa Toyoshima)

果物以外の切り口でも日常に「いい物」を取り入れることで小さな幸せを提供することを目指し、ギャラリーで販売するうつわやマグカップは全て作家物だ。一つ一つ手作りした特注品は店内で利用している商品なので、自宅にいながらカフェ気分が味わえるだろう。そのほかにも、オリジナルのトートバッグやエプロンなどを販売している。

そして、ここを訪れたら必ず食べておきたいのが、季節で入れ替わるフルーツパフェ。取材時は三日月のような形をした『せとか』のオランジェットで「夜明け」をイメージした『愛媛県産せとかの夜明けのオランジェットパフェ』(2,600円)を注文した。

『せとかの夜明けのオランジェットパフェ』(2,600円)Photo: Kisa Toyoshima
『愛媛県産せとかの夜明けのオランジェットパフェ』(Photo: Kisa Toyoshima)

爽やかな『せとか』とカルダモンのソルべ、濃厚なチョコレートクリーム、かんきつ類の交雑種である『タンゴール』が見事にマッチしたパフェ。食べ進めるごとにミカンのゼリーやミントとローズマリーのガナッシュ、グランマル二エのゼリーなどが顔を出し、さっぱりとした味わいが楽しめるので、最後まで飽きずに食べられる逸品だ。ピンクペッパーの風味も程よいアクセントになっている。

『タンゴールとホットチョコレートのスフレパンケーキ』(1,800円)、『旬のフルーツジュース』(800円)(Photo: Kisa Toyoshima)
『タンゴールとホットチョコレートのスフレパンケーキ』(左)と『旬のフルーツジュース』(Photo: Kisa Toyoshima)

皮まで果物を満喫できる『タンゴールとホットチョコレートのスフレパンケーキ』(1,800円)と、フレッシュなバナナと冷凍した完熟バナナ、牛乳のみで仕上げた優しい味わいの『旬のジュース』(800円)もいちおしのメニューである。

滑らかなクーベルチュールのチョコレートをかけて食べるスフレパンケーキは、デコポン、キンカン、『せとか』『きよみ』などのかんきつ類を贅沢に使用している。甘さ控えめのチョコレートクリームとかんきつ類の酸味のハーモニー、口の中でふわりと消えるような生地の食感は一度食べたらやみつきになること間違いなしだ。

2階のカフェスペース(Photo: Kisa Toyoshima)
2階のカフェスペース(Photo: Kisa Toyoshima)

果実店としてスタートしたからこそ、果物本来の酸味、甘味、色味を生かしつつ、独自の発想で目でも楽しめるデザートを生み続ける同店。落ち着いたノスタルジックな空間で、季節の味わいを堪能してみては。

果実店カンバス吉祥寺店の詳細情報はこちら

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