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現代アートの新拠点「ICHION CONTEMPORARY」が大阪に誕生

1月13日から、建築設計は安藤忠雄建築研究所

ICHION CONTEMPORARY
画像提供:ICHION CONTEMPORARY
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大阪市北区の現代アートギャラリー「イチオン コンテンポラリー(ICHION CONTEMPORARY」が、2025113日(月・祝)にグランドオープンを迎える。建築設計は安藤忠雄建築研究所が手がけ、打ち放しコンクリートを使用した地下1階から地上5階までの6層構造が特徴だ。

「芸術が奏でる感性の波⻑が、⼀つの⾳のように⼈々の⼼に響き、新たな⽂化の波を⽣み出す」というコンセプトを掲げ、⽇本、特に⼤阪・関⻄の前衛芸術がピークを迎えた時代のアーティストたちに注⽬。その⾰新性と⽂化的価値の世界的評価の向上を目指し、さらに、「大阪・関西万博」を見据え、世界へと向けた新たな文化交流の架け橋となることを意図する。

ICHION CONTEMPORARY
画像提供 : ICHION CONTEMPORARY

オープン記念展覧会として、戦後に関西で結成された前衛美術集団「具体美術協会」にフォーカスした「GUTAI は⽣きていた」展が開催。「GUTAI」の名で世界に知られ、今でも高く評価され続けている具体美術の革新性とその精神を再考し、東アジアにおける美術史的の重要性や独自性を再解釈する。

ICHION CONTEMPORARY
画像提供:ICHION CONTEMPORARY

具体美術教会の第2世代であった向井修二は、「建築は凍れる⾳楽である」とゲーテが好んで用いた表現に着想を得て、展示空間と共鳴する新作のインスタレーションを制作。音楽と視覚芸術が交差するこの展示は、感覚を揺さぶる新しい体験を提供する。

また、コレクション作品として、吉原治良や白髪一雄をはじめとするGUTAIの代表作家たちの作品も併せて公開。過去から現在、そして未来へと続く挑戦の精神と創造のエネルギーを体感してほしい。

ICHION CONTEMPORARY
画像提供:ICHION CONTEMPORARY

さらに、11日(土)に開催されるオープニングセレモニーでは、国際的に活躍するバイオリニスト・廣津留すみれによる特別演奏が行われる。この日だけの特別なコラボレーションは、展覧会の幕開けを華やかに彩るイベントとなるだろう。

展示は予約なしでも自由に鑑賞できるが、特に13日(月)から19日(日)の期間中や週末は混雑が予想されるので、事前の予約をおすすめする。建築とアートが共鳴し合う唯一無二の空間で、新年の幕開けにふさわしい特別なひとときを過ごしてほしい。

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