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2024年2月26日、再開発が進む渋谷エリアに新たなサービスアパートメントスタイルの施設「ハイアット ハウス 東京 渋谷」が誕生。東急不動産の大型プロジェクトとして、渋谷駅前桜丘地区に5つ目の複合施設として始動する「渋谷サクラステージ(Shibuya Sakura Stage)」のB地区にある「サクラ(SAKURA)サイド」の1~3階、6~16階に位置している。
コンセプトの「暮らすように泊まる」とは、どんなホテルだろうか。2泊3日の宿泊体験を通じて感じた魅力をレポートする。
1. 渋谷駅直結のアクセスの良さ
まずは、渋谷駅直結という抜群のアクセスに注目。「渋谷ストリーム」の脇にある歩行者用デッキを進むとホテルに到着し、駅周辺の喧騒(けんそう)に巻き込まれることなく行き来ができる。周辺の「ヒカリエ」や「スクランブルスクエア」へも数分で行ける快適さ。なお、この歩行者用デッキは、2027年度には宮益坂上から道玄坂上まで整備が進められる予定だ。
2. 全室にキッチンや洗濯乾燥機を完備
中・長期滞在を想定した広い客室は、スイート18室を含む126室32〜96平方メートルの簡素なアパートメントタイプ。全室にキッチンと洗濯乾燥機、オーブンレンジ、冷蔵庫などを完備している。
「自分らしい生活」「思い立った時にできる洗濯」「自分の食べたいものを食べたい時に作れる自由」というテーマに沿った設備で、例えば、シモンズ社製のマットレスを備えたベッドの下には、大きなスーツケースを収納できる空きスペースを用意。物を入れられる引き出しも多く、まるで自室のように過ごすことができる。
気軽に使えるドラム式の洗濯乾燥機は、旅行や出張の際に帰宅後の洗濯がゆううつという人にもぜひおすすめしたい。冷蔵庫は中型サイズで、キッチン用品は皿やカップ、鍋やフライパンのほかに、計量カップやピーラー、フライ返しなどが一通り揃う。ほかにも追加の貸し出し用品には、子ども用のカトラリーや物干しスタンドなどが用意されていた。
また、1カ月以上の長期滞在ゲストの場合はペットの宿泊対応にも対応しており、10キロ以下の犬ならば全室で一緒に泊まることができる。
3. フィットネスセンターと屋内プール
「生活」の中に欠かせないフィットネスやワークアウトにも対応。24時間使用できるフィットネスセンターと、屋内プール(8〜20時利用可能)を宿泊客は無料で利用できる。
特に渋谷の街を一望できる15メートルのプールとジャグジーは、コンパクトながらリラックスできる空間づくりが特徴で、水底のような色彩のタイルが美しく、筆者も滞在中に何度も利用させてもらった。プールサイドには寝転べるリクライニングチェアーが並んでいる。おすすめの時間帯は、よく晴れた日中と夕焼けから夜景に変わる夕方ごろだ。
4. 薬膳料理に根差したディナーと朝食
気になるグルメは、最上のロビー階にあり屋上テラスに面した、モダンジャパニーズフレンチレストランの「モスクロストーキョー(MOSS CROSS TOKYO)」へ。漢方や薬膳などの素材を使ったディナー「Dear Artisan」(2日前までに要予約)は、季節によって旬の食材で作られたメニューを厳選している。高級食材からサステナブルな食材にも注目した、9種類の豆皿が詰まった「SHOKADO-9」はぜひ味わってほしい。
朝食は、ビュッフェスタイルで好きなものをチョイスしよう。ニンジン、リンゴ、ハーブの3種類から選べるオリジナルドレッシングやウスターソースは全てホームメード。パンは自動ロースターで焼きたてが食べられる。サラサラとした薬膳カレーは、朝にぴったりの優しい甘さだ。
このほか、部屋で温めて食べられる冷凍食品やスナック、ワインを提供する「エイチ マーケット(H MARKET)」では、周辺の桜丘地域のショップの商品をセレクトして販売している。地域に根差した施設として、今後は「渋谷サクラステージ(Shibuya Sakura Stage)」と協働したイベントも企画しているそう。
2024年5月31日(金)までは「開業記念特別宿泊プラン」として、公式ウェブサイトで1泊料金41,866円(朝食無料/税込み、サービス料・宿泊税別途)から予約を受け付けている。「渋谷で暮らすように泊まる」新体験を楽しもう。
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