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タイムアウトロンドンでは、新シリーズ『How green is it really? (本当はどれだけグリーンなの?)』でエコトレンドを掘り下げて、それらが我々が考えるほど持続可能かどうかを検証していくことになった。
第1回のテーマは、ロンドンでも目立ってきているコーヒーショップの「リユーザブルカップ」。どれだけ環境問題に有効か、エキスパートに聞いた。
―リユーザブルカップは良いものではない?
まあ、そうかもしれません。絶対ダメなものではありませんが。
―まさか、今までべたついていて漏れやすい、ひどいカップで飲んでいたのは無駄だった?
ほとんどのリユーザブルカップは十分に使われていません。持続可能性の研究機関であるCIRAIGのフランソワ・ソーニエは、使い捨てのカップよりも環境面で好ましいものとして成立させるには、100から250回の再利用が必要だと示しています。これは、リユーザブルカップの製造に関わる資源、また繰り返し洗われることも環境に悪い影響を与えるためです。
―でも、使い捨ての文化が問題なのでは?
その通りなのですが、リユーザブルカップも環境にダメージを与える可能性もあるのです。特にプラスチック製のもの。Greenpeace UKのシニア・プラスチック・キャンペーン担当のニーナ・シュランクは、「プラスチックは安全な素材ではありません」と言っています。プラスチック製のものを洗ったり、プラスチックに研磨剤をかけたりするたびに、マイクロプラスチックが排出されるのです。
―では、うそを聞かされていたということ? 紙コップに戻すべきなのか。
いいえ、紙コップが良くないことに変わりはありません。イギリスで年間に使用される25億個の紙コップのうち、リサイクルされるのは1%未満。これは主に、紙コップの内側に(液体が漏れないように)プラスチックが使用されており、多くのリサイクル工場で処理できないためです。使い捨てのカップと比べた場合、リユーザブルカップの環境への悪影響は依然少ないというのは間違いありません。
―もはやコーヒーを飲まない方がいい?
手入れが簡単で耐久性のあるステンレス製のカップを買って使いましょう。たくさん使ってください。ただ環境に優しいのは、コーヒーをテイクアウトせず、店で飲むこと。レストランやカフェには業務用の食器洗浄機が設置されており、
結論
テイクアウトを控えて、オートミールがたっぷり入ったオーティーモカチーノを店内で飲もう。
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