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谷中を旅するように暮せるホテル、YANAKA SOWが誕生

民泊スタイルでキッチンなどを完備、最大365日の長期滞在も可能

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Time Out editors
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谷中の住宅地の中に、積水ハウスが「民泊可能なマンション」をコンセプトに設計したホテル、ヤナカ ソウ(YANAKA SOW)が、2021年51日にオープンした。運営はAirbnbとブランドデザインを手がけるオレンジ・アンド・パートナーズが行い、宿泊予約はAirbnbのみで受け付けている。

yanaka sow
YANAKA SOW

民泊のスタイルを踏襲してフロントデスクを設けず、チェックイン、チェックアウトは非接触なのが特徴。タブレットに予約コードを入力すると、共用部への入り口と客室のロックキーの暗証番号を受け取れる仕組みだ。

HOTEL YANAKA SOW
HOTEL YANAKA SOW

13室の客室は、37〜47平方メートルとゆったりとしたスペースを確保した。全室にIHのキッチンと大型の冷蔵庫が設置されており、キッチン用品も貸し出している。さらにワーケーションでの利用も想定し、デスクやローテーブルもあるのはうれしい。さらに共用部にはキッチン、ランドリー、ライブラリーを配した。

内装は「寺町」をイメージしている。ラウンジや各客室には『YANAKA SOW ART PROJECT』と題して、江戸時代の浮世絵師、鈴木春信による『団子を持つ笠森お仙』をモチーフとしたものなど、さまざまなアートワークを展示。お仙は、春信の生きた時代に谷中で有名な美人であった。

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守矢のアートワークが配された客室

本と音楽にもこだわっており、ラウンジスペースでは「東京・谷中とその周辺」をテーマにセレクト。客室には、「愛とエロス」「茶人の暮らす家」「日本の暮らしの今昔」など、部屋ごとに異なるテーマの選書を用意している。いずれもブックディレクターの幅允孝(BACH社)によるセレクトだ。客室に置かれているコーヒーはヤナカ コーヒー(YANANA COFFEE)によるオリジナルブレンド、茶は青鶴茶舗が選んでおり、いずれも谷中に店舗を構えている。

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長期滞在を想定し、共有のランドリーは無料で利用できる。ランドリー内には懐かしいカセットテーププレーヤーが設置され、中目黒にあるカセットテープ専門店のワルツ(waltz)による、ホテルのコンセプトに合わせた選曲が楽しめる。ホテル内では飲食を販売してはいないが、おすすめの店舗を提案してくれるので、外食はもちろん、購入してきた食事を客室で食べたり、キッチンで調理したりすることもできる。

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ホテルには、谷中周辺の情報に詳しく、ガイドブックでは分からない町歩きのサポートをしてくれる町歩き専門スタッフのYANAKA DIGGERが夕方ごろまで在席しているので、好みやシチュエーションに応じた、自分だけの「谷中ステイ」を満喫できるはずだ。

同施設のスタッフは谷中の楽しみ方について、「町の歴史や文化が深く、複雑で、目線を変えればどこを見ても面白いと思える町。何より、谷中商店街をはじめ、商売をされる方々を通じて人の温かさを感じることができるのが特徴で、常連が集まるお店でもふらりと立ち寄れば受け入れてもらえ、いつの間にか仲良くなっている。その繰り返しがこの町の居心地の良さ。一日の旅行でも非日常的な時間を楽しめるし、長期で滞在すれば、この町で暮らしている方々とのつながりが生まれて、まさに住むように泊まる体験ができるはず」と語ってくれた。 

宿泊プランは、1泊から滞在できる『STAY plan』と、30365日までの長期滞在が可能な『LIVE plan』2種類。料金は1人1泊1室1万7,600円から。予約はこちらから受け付けている。

YANAKA SOWの詳細はこちら

テキスト:長谷川あや

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