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日本初上陸の韓国アフタヌーンティーが楽しめる、韓国宮廷茶室「HOSEKI」

70種以上の食材を使用した新感覚の宮廷韓菓子を堪能

編集:
Time Out Tokyo Editors
寄稿::
Aya Ueno
ホセキ
Photo: Kisa Toyoshima
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2023年11月、成城にオープンした韓国宮廷茶室「ホセキ(HOSEKI)」では、日本初となる宮廷韓菓子と伝統をテーマとした「韓国アフタヌーンティー」が楽しめる。蜂蜜や韓国の天然甘味料の素朴な甘みを生かした料理を堪能しよう。

ホセキ
Photo: Kisa Toyoshima

同店は、広尾にあるモダンスタイルの韓国料理店「ハスオ(HASUO)」の創業シェフであるパク・スヒョンが、韓国宮廷茶室文化を現代で楽しめるよう、伝統と革新の融合を重ねオープンした。 70種以上の食材がもたらす効力や、歴史的な背景について話を聞きながら、コーススタイルのアフタヌーンティーを味わうことができる。

「お客さんが店を訪れた時、初めて知り、食べ、楽しんでほしい」という思いがあり、本記事で全てを明かすことはできないが、逆にそれが想像を掻き立て、期待値を高めることにつながるだろう。

ホセキ
Photo: Kisa Toyoshima

早速、韓菓子と伝統茶で構成された、「彩りHOSEKI」(4,500円、以下全て税込み)についてレポートしよう。 はじめに提供されるのは、月替わりで変わるノンアルコールドリンクと、カンジョン(日本でいう雷おこしのような韓菓子)が添えられた旬のアペリティフ。酵素が壊されないよう低速回転でコールドプレスにかけられたドリンクは、食材そのものの優しい甘みを纏(まと)っている。カンジョンの素朴な甘みとも相性抜群だ。

ホセキ
Photo: Kisa Toyoshima

3品目に提供される、金箔をあしらった1粒の宝珠も印象的だ。元気のきっかけになるとされる宝珠を、一口で35種の食材を楽しめる韓菓子で表現。苦みと甘みが見え隠れした北欧のリコリス菓子のような食感が楽しい。コース中に提供される2種の特選茶は、韓菓子にペアリングされており、月ごとに変わる。取材時は「菊茶」と「トラジ茶」。これらに限らず、根皮茶をメインとする韓国の伝統茶は、土のような静かな優しさが際立つ。爽やかな苦みと、芳醇(ほうじゅん)な香りが韓菓子とバランス良く調和する。植物の栄養が根から葉へと行き渡るように、体に染み渡る感覚が感じられるだろう。

ホセキ
Photo: Kisa Toyoshima

メインの「彩りHOSEKI」はまるで芸術作品だ。一つ一つ丁寧に作られた韓菓子は、どれも驚くほど美しく、店名通り、宝石を思わせる。韓国の餅菓子は、固くずっしりとした食感が特徴的だが、同店では日本人の口に合わせてやや柔らかめで軽やか。見た目だけでなく、味わいも千差万別で、飽きることなく楽しめる。

ホセキ
Photo: Kisa Toyoshima

締めは、韓国伝統茶と付け添えの卵黄。この驚くべき組み合わせも、試してみると納得のおいしさである。内側からぽかぽかと温まり、サウナで整ったような感覚さえ感じられる。

アフタヌーンティーというと、甘いものが続き、食べきれないという体験をした人も多いはず。同店では、上白糖を使わず、食材本来の甘みを引き出す調理法を大切にしているため、甘いものが苦手な人やダイエット中の人でも、罪悪感のなく最後までおいしく食べられる。

ホセキ
Photo: Kisa Toyoshima

日本ではなかなか触れることのできない食文化を堪能しながら、韓国宮廷や食文化について学ぶことができる。食体験を超えたエンターテインメントとも呼べる90分。「大切な方とのご褒美時間に、ぜひ活用してほしい」とパクは語る。 3日前からの予約制で、2人から最大12人まで対応している。ぜひ体感してみてほしい。

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