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映画制作などを行う松竹が、岐阜県のOrkひるがのにあるロッジ村全体を舞台に、宿泊型のホラーイベント『INFERNO LODGE~赤い森に棲む人々~』を開催する。古くは映画『四谷怪談』『八つ墓村』から『シライサン』『事故物件 怖い間取り』まで、数々のホラー作品で世の中を震え上がらせてきた松竹映画の技術を受け継いでいるだけにその恐ろしさは期待できる。
企画と演出を手掛けるのは、日本一怖いお化け屋敷のプロデュースで名高い松竹お化け屋本舗と、方南町お化け屋敷オバケン。松竹お化け屋本舗ならではの映画の舞台制作、美術の技術を駆使し、世にも恐ろしい物語へと誘う。さらにはオバケンならではの盛大な儀式演出や、宿泊するロッジ自体が恐怖体験の場になるようだ。
宿泊型イマーシブシアターとは?
しかし、何が起こるのか想像できないだろう。このイベントはいわゆるイマーシブシアターだ。2000年代にロンドンから広まった「体験型演劇作品」の総称で、直訳すると没入型劇場であり、空間内を自由に回遊しながら鑑賞する演劇だ。自分もストーリーに参加することで、その世界に紛れ込んだような錯覚で没入できる。
ストーリーは、ロッジを訪れ、BBQを楽しんでいると奇妙な儀式を目撃する……。そして、滞在の途中からいつの間にかに物語が始まるというものだ。14棟あるロッジそれぞれでストーリーは展開するが、登場するキャストとの会話や自分たちの言動、入手したアイテムにより、ストーリーは分岐し、結末はそれぞれの棟で違ってくる。
自ら動かなくてはならない「ミッション」も多く、森の中を歩くというものも。 目撃する儀式は宿泊するロッジそのものが舞台装置となり、お化け屋敷オバケンならではの恐怖体験に驚愕するだろう。なお、一度チェックインすると翌日のチェックアウトまで施設エリアから外出できないので注意だ。ロッジの各棟ごとにストーリーは展開するので、人との接触も少なく、感染防止対策の面でも不安は少ない。
エンディングをむかえるのは翌日の朝。恐怖におののき過ごした夜から解放された朝食では、その恐怖体験を話しながら、大いに盛り上がれそうだ。
期間は、2021年5月22日(土)~23日(日)、6月26日(土)~27日(日)、7月3日(土)~4日(日)に開催。1日14棟限定のロッジ貸し切り制で、1人でも参加可能だ。料金は棟によって異なり、13万円~32万5,000円(1人当たり3万2,500円から)。名古屋駅からの送迎バスプランもある。
『INFERNO LODGE~赤い森に棲む人々~』の公式ウェブサイトはこちら
テキスト:間庭典子
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