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2022年2月16日、神楽坂で台湾フードとナチュールワインが楽しめるフジ コミュニケーションと、白山のalso(オルソー)の姉妹店が新中野にオープンした。店名は香記豚記(ホンキートンキー)。香港のストリートフードをテーマに、『叉焼(チャーシュー)』飯や香港麺など、香港人の日常に欠かせない魅惑的なストリートフードがそろう。
3店舗を手がけるオルソー代表の近藤喬哉は「『叉焼』をもっと身近なものにしたかったんです」と、その経緯を語る。
「『叉焼』は、香港の人にとって日常に寄り添うように存在する食材。家庭で作ることはあまりありませんが、購入して自宅でご飯に乗せて食べたりします。日本の方にもそういった文化を身近に感じ、よりカジュアルに叉焼を楽しんでほしいと思いました」
『叉焼』は開店の半年以上前から試行錯誤を重ね、今後さらに進化させていきたいという。また『蜜汁叉焼飯』(チャーシュー飯)に使う部位も日によって異なり、この日は肩ロースを使用していた。
「香港の人は歯応えがある肩ロースが好きですが、日本人はもう少し脂のある『叉焼』を好む傾向があり、バラ肉や豚トロも使用しています」
ドリンクは既存の2店舗同様、冷蔵庫から自分でピックアップするシステムだ。ナチュールワインはボトルのほか、グラスでも注文できる。台湾ビールや、ビール好き垂涎の国産最古ブランド『赤星』の瓶ビールも用意するなど充実のラインアップを誇る。中でも同店が推奨するのが叉焼とバーボンのペアリングだ。
「トウモロコシと小麦を原料とし、樽で熟成するバーボンが、香ばしく焼いた叉焼に合わないわけはないんです(笑)」と、バーテンダー出身の近藤は力を込める。「バーボンでちびちびやりながら、叉焼を楽しんでいただきたい」と、常時10種類以上のバーボンを用意した。
内装は一昔前の香港の食堂をテーマにしたという。壁の色や床のタイルにもこだわり、なんと神棚は手作りだ。ピンクのネオンが印象的な洗面所にもぜひ足を運んでほしい。
ノスタルジックな空間で、厳選の品ぞろえのアルコールとともに、『白切鶏』(鶏モモとショウガ青ネギソース)や『搾菜山椒油干絲』(ザーサイと干し豆腐の山椒油炒め)、『豬耳朵香菜』(豚耳と青ネギパクチーサラダ)、『鹵味鶏爪』(鶏モミジのしょうゆ煮)などの一品料理や、輪ゴムのように弾力ある食感の香港麺を心ゆくまで楽しみたい。
もちろん食堂としての利用も可能。平日にはリーズナブルなランチセットもあり、テイクアウトにも対応している。
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