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映画『ハリー・ポッター』シリーズ第1作『ハリー・ポッターと賢者の石』で、ハリーたちが初めてホグワーツ魔法魔術学校で迎えるクリスマスのシーンは、まさに魔法の世界に飛び込んでみたくなるような特別なものだ。豪華なごちそうに、祝祭ムードを盛り上げるガーランド、きらめくオーナメントで飾られたツリーなど、セットや小道具までもが重要な出演者となって特別な世界観を作り上げている。
2024年に開業1周年を迎えた「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 - メイキング・オブ・ハリー・ポッター」では、そんな『賢者の石』のクリスマスシーンを2024年11月9日(土)から2025年1月5日(日)までの期間限定で再現。この特別企画「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 ホグワーツ・イン・ザ・スノー」は、イギリスの「スタジオツアーロンドン」で最も人気のあるイベントの一つ。ついに、東京での初開催が実現した。
特に注目すべきは、映画制作に携わった職人たちが同じ手法で忠実に再現した「大広間」と「ホグワーツ城の模型」だ。撮影資料をもとに、セット・デコレーターのロージー・グッドウィン(Rosie Goodwin)率いるイギリスの職人たちが映画制作当時と同じ素材・プロセスで現地で製作したものを日本に運び、日本で組み立てるという徹底ぶり。それにより、細部までこだわり抜かれた仕上がりになっている。
ハリーたちが見たクリスマスの光景が目の前に蘇る
大広間での見どころは、イギリス伝統のクリスマスメニューがずらりと並ぶテーブル。よく見ると、テーブル上のクリスマスギフトは一つ一つ形が異なり、こだわりが詰まっている。さらに、大広間を囲む5〜6メートルのクリスマスツリーや、1000個を越えるオーナメントも圧巻だ。
映画では一瞬しか見えない装飾がここではじっくり鑑賞できるのが嬉しい。リアリスティックに作り込まれた大広間にいると、ハリーたちが見たあのクリスマスの光景が目の前に広がるような体験が味わえる。
一方、クリスマス仕様の雪化粧を施されたホグワーツ城の模型も必見。粉雪に包まれたホグワーツ城は、建築の美しさが一層際立ち、神秘的な雰囲気を漂わせている。
ホグワーツ城を照らす照明がゆっくりと明暗を繰り返し、朝から夜への時間の流れを表現する。光が暗くなるとともに、小さな窓から明かりがぽつぽつと点灯し始め、街灯も次第に一つずつ灯っていく。細部にまで至る巧妙な演出は、いつまでも眺めていたくなるほど美しい。
この模型は実際に映画撮影に使用されたものを再現している。撮影はCGだけに頼らず実物の模型を使うというこだわりが、ハリー・ポッターのリアリティを支えていることが分かる。
クリスマス限定フード&グッズ
クリスマス限定フードも見逃さないように。スタジオツアー東京初の「クリスマス アフタヌーンティー」や、コーンを開けると中に百味ビーンズなどが出てくる「クリスマスサプライズコーン」などがこの期間だけ楽しめる。限定グッズには、「ハニーデュークス マグカップ」や「ヘドウィグ クリスマス セーター」などのアイテムが揃う。
制作者の思い
今回の特別展示に携わった造形美術監督のピエール・ボハナ( Pierre Bohanna)は、「映画のオリジナルとまったく同じように復元することを念頭において制作しています。可能な限り映画制作時の職人を起用し、素材や工程も全て同じやり方をすることでオリジナルに近づけています」と、職人たちの手で一つ一つ丁寧に作り上げることへの思いを語っている。
こうしたこだわりが、既製品にはない温かみと重厚感を小道具一つ一つに与え、ハリー・ポッターシリーズが今なお愛され続ける理由の一つとなっているのだろう。ぜひ魔法に満ちたクリスマスを体験しに訪れてほしい。
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