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この冬に九州への旅行を計画しているなら、旅程にもう1日加えて熊本県の人吉を訪れてみては。南九州の中心部、山々に囲まれたこの都市は、球磨川沿いにあり「人吉球磨」という名前でも知られている。
国宝にも指定されている「青井阿蘇神社」の見事な茅葺き屋根建築や、相良氏の700年にわたる統治に関連する城跡や遺跡、そして2024年3月に101歳を迎え、惜しまれつつ引退し、現在は人吉駅前に展示されている蒸気機関車「SL人吉」など、歴史の宝石が詰まった魅惑の土地である。
さらに人吉は、真の焼酎愛好家なら誰もが訪れることを夢見る場所だ。この地域では16世紀初頭から米焼酎が作られており、その伝統は今日の「球磨焼酎」に体現されている。この特別な蒸留酒は「地理的表示」によって保護されており、人吉にある約25の蒸留所のいずれかで造られた焼酎だけが球磨焼酎のラベルを貼ることができる。
現在、日本産の酒類がどんな料理とも相性が良いことに世界が気づき始めており、人吉市の焼酎推進勢力もこの動きに加わり、市内のレストランでさまざまな意外な料理と焼酎の組み合わせを発表している。
2025年1月17日(金)~2月2日(日)には、古民家風串カツ居酒屋「レトロ居酒屋 EVISU百式」、国産大豆にこだわった豆腐店「親父のガンコとうふ」、イタリアンレストラン「MALT L&A」、新鮮な海の幸が味わえる「和食乃さんる~ぷ」という4つの飲食店で、酒によく合うフランス料理と台湾料理をメニューに加える。ぜひ訪れて、料理の視野を広げてみては。
なお、人吉市観光案内所ではSL人吉の歴史を解説した英語版リーフレットも配布中。併せてチェックしてほしい。
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