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モロッコで何が起きた?
2023年9月8日深夜、壊滅的な地震がモロッコを襲った。マグニチュード6.8の揺れを記録し、続いた余震は約25回以上。今後数週間は、まだ余震が続くと見られている。Sky Newsの取材に応じた地震学の専門家レミー・モスは「余震が続くでしょう。可能性の話ではなく、確実にあるという意味です」と語った。
モロッコを襲った地震による死者の数としては、過去60年間で最大級。地震の規模でも、周辺地域で起こったものとしては、1900年以降では最大規模となった。モロッコで最後に目立った地震が起きたのは2004年だが、今回ほどの規模の地震はこの国では珍しいといえる。
この地震を引き起こしたのは、ヨーロッパとアフリカを支えている複数のプレートだ。 しかし、この2つの大陸の境界における地殻変動のほとんどは、地中海のさらに東で起きている。トルコで2023年初めに激しい地震が発生したのは記憶に新しいだろう。
モロッコのどこで地震が起きた?
アメリカ地質調査所によると、震源地はマラケシュの南西約70キロメートルに位置するハイアトラス山脈の中で、地中深さ18.5キロメートルと推定されている。モロッコ第4の都市であり、旅行者に圧倒的に人気のあるマラケシュは大きな打撃を受けたが、辺境の村々が最も被害が大きかった。
この地震による死者は増え続けており、11日現在で2800人以上、負傷者2500以上とされている。住民約200人のタフェガフテ村では、90人の死亡を確認。アミジズ村も特に被害の大きかった村で、多くの家屋が倒壊した。
この地震の被災者を支援するには?
当局や援助物資を供給する団体にとっての最大の関心事は、人里離れた村々に一刻も早く到着することだ。しかし、こうした村々へのアクセスの悪さは、助けを待つ人々の安全に大きな危険をもたらしている。アトラス山脈への道路は元々通行が困難であったが、今回の地震でかなりそれが悪化した。
現地で援助物資を届けるなどの重要な活動をしている慈善団体に寄付することが、今回の地震の被災者を支援する最善の方法といえる。これまでに支援活動を発表した慈善団体は以下の通りだ。
Islamic Relief
緊急飲料水の提供、必需品の購入、家を失った人々の避難所探しを支援するため、「モロッコ地震緊急アピール」を立ち上げている。寄付はこちら。
GlobalGiving
人々が寄付できる救援基金を設立。ウェブサイトには、「この基金への寄付は、(モロッコの人々の)緊急のニーズに応え、地元主導の長期的な支援を提供するのに役立ちます」と書かれている。寄付はこちら。
Care
同団体では被災者のニーズに応えるため、モロッコ当局と緊密に連携している。寄付はこちら。
ActionAid
モロッコ地震への寄付を呼びかけている。寄付はこちら。
英国赤十字社
モロッコ地震のためのアピールを開始。ウェブサイトによれば、読者に対して継続的に情報と最善の支援方法について更新していくとのことだ。寄付はこちら。
国境なき医師団
モロッコに活動拠点はないが、人道支援チームを派遣し、支援を提供する予定。寄付はこちら。
旅行者への影響はある?
モロッコへの渡航については、外務省や旅行会社などの情報をよく確認することをおすすめする。マラケシュやそのほかの地域の復興にはかなりの時間がかかるだろうが、地域経済はこれまで以上に私たちの支援を必要としているはずだ。今後のために、マラケシュのガイドで予習しておこう。
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『Earthquake in Morocco: here’s how you can help(原文)』
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