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2023年11月16日、日本の玄関口である羽田空港に隣接する羽田空港跡地第1ゾーンに、新たなランドマークとなる大規模複合施設「HANEDA INNOVATION CITY(羽田イノベーションシティ)」が全面グランドオープンした。
2020年の街開き以来、順次開業が進められてきた同施設は、羽田空港第3ターミナルから1駅の天空橋駅に直結。商業やオフィスから成り、ショッピングやグルメ、ライブイベントといった体験を提供する一方、先端医療研究センターやコンベンション施設も整備されている。
同施設は敷地面積5.9ヘクタール、延床面積が13万平方メートルを超える広大な土地を有し、多くの機能を内包した日本初のスマートエアポートシティ。「先端」と「文化」という2つをキーワードに、ジャパンカルチャーの魅力を国内・国外へ発信していく。改めてプレスビューが行われた今回、訪れるべきスポットやここでしか体験できないことを紹介する。
「足湯スカイデッキ」
2020年7月3日にオープンした、無料で利用できる屋上の足湯施設「足湯スカイデッキ」。滑走路のすぐそばのため、飛行機を撮影するには絶景のポイントだ。営業時間は5時30分〜23時30分と、早朝や深夜にも楽しめるのがうれしい。
入り口の自動販売機では、オリジナルの「足湯タオル」が販売されているため、手ぶらで訪れることもできる。フライト前後の憩いの時間として利用してみては。
自動運転車
同施設では、最先端の技術を活用した自動運転バスが定期運行している。走行しているのは、フランス製の自動運転バス「ナビヤ アルマ(NAVYA ARMA)」や「ミカ(MICa)」など。
自動運転では、どれほどまで操作や判断をシステムに任せられるかによって、0~5のレベル分けがされているが、ナビヤ アルマは現在レベル2。高度運転自動化が実現され、限定された条件下においてはシステムが全ての運転を担うレベル4での走行を目指している。
また、最新車両であるミカは、2023年10月にナンバープレートを取得。今後、公道で初めて走行し、将来的には羽田空港と同施設のルートを結ぶ予定だという。
「AI_SCAPE」
2022年4月20日に誕生した、まるで未来のようなレストラン「アイ_スコープ(AI_SCAPE)」は見逃せない。同店は、日本で一番古いロボットメーカー「川崎重工」のロボット部門が手がけており、コックやウエイターなどは全てロボット。「PROBIOSIS共生」というコンセプトのもと、ロボットと人が共生し、社会課題を解決する新しいレストランの実証実験場として機能する。
メニューは「ジャワ風ビーフカレー」「ボロニア風ミートソース」「ミネストローネ」(全て1,500円、税込み)の3種類。ウェブ上のアプリから注文を行うと、調理ロボットたちがパウチを湯煎し、料理をトレーにセットする。配膳ロボットの「ニョッキー(Nyokkey)」がテーブルまで届けてくれるという仕組みだ。
食器やトレー、レトルトパウチなど店内のあらゆるものは、人間とロボットの両方が扱いやすいように再設計。同店を皮切りに、人不足なさまざまな場所でロボットが活躍することで、社会実装を推進していく狙いだ。将来のレストランは、多くのロボットが活躍しているのかもしれない。
「ホテルメトロポリタン 羽田」
「旅に寄り添う、おもてなし」をテーマにかがけるバーライクな室内でエアポートビューが満喫できる「ホテルメトロポリタン 羽田」。2023年10月17日に、同施設「ZONE A」の5~10階に誕生した。空港へのアクセスはもちろん、東京、品川、横浜エリアにも近く、国内外のビジネスやレジャーの起点として最適なロケーションに位置する。
同ホテルの魅力は、立地を生かした客室だ。237ある客室の3分の1ほどのエアポートサイド側の部屋は、滑走路のすぐ目の前。温もりあふれる「ジュニアスイート」の大きな窓からは、飛行機が飛び立つ羽田空港や都心の開放的な景色を一望できる。
「LIFE Scene HANEDA」
同施設グランドオープンを記念したイベント「Grand Opening Event∅」が2023年11月17日~11月19日(日)に開催される。写真展「LIFE Scene HANEDA」では、人気フォトグラファーの保井崇志が撮影した大田区のさまざまなシーンを展開。プライベートジェットや町工場、飛行機のマーシャリングなど、普段見られない世界に、一歩入り込んだ風景が並ぶ。
空間演出を手がけたのは、京都で活躍する京表具職人の井上光雅堂。直接和紙に写真をプリントをしたびょうぶで展示が行われ、天井には光り輝くあんどんがつるされている。オレンジ色の光が和紙を透け、夕焼けのような優しい雰囲気が広がる。
そのほか、施設コンセプトを体現した多様なアクティビティやカルチャーが集まる「Urban Culture Park」など、50以上のコンテンツが集積する。この機会にイベントに参加して、全ての人に開かれた「まち」で、新たな価値創造を実現する日本初のスマートエアポートシティの誕生を祝おう。
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