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浜松町エリアで大規模複合施設、芝浦一丁目プロジェクトが始動

街区全体でCO2排出量実質ゼロ掲げる次世代型ツインタワービル

テキスト:
Genya Aoki
芝浦一丁目プロジェクト
イメージパース
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国家戦略特別区域計画の特定事業である『芝浦一丁目プロジェクト』が、2021年10月1日(金)から浜松町エリアで着工を開始する。事業推進は野村不動産、野村不動産ビルディング、東日本旅客鉄道が共同で行う。同プロジェクトは、浜松町ビルディングの建替事業としてS棟とN棟から成るツインタワーの建設を予定。完成はS棟2024年度、全体2030年度を目指し、約10年間に及ぶ大規模複合開発である。

芝浦一丁目プロジェクト
立体図イメージ

S棟は地上43階、地下3階建て、N棟は地上45階、地下3階建てで、高さ約235メートル、延床面積約55万平方メートルという巨大施設だ。高層階にはホテルや住宅が入り、中層階は両棟ともにオフィス、低層階には商業施設やホテルレセプション、子育て支援施設、次世代エネルギー交流施設などが入居する。

芝浦一丁目プロジェクト
CO2排出量実質ゼロ概念図

注目したいのは、気候変動に対する緩和策として、街区全体での二酸化炭素(CO2)排出量実質ゼロを実現させると掲げている点。自社施設での太陽光発電と「カーボンニュートラル都市ガス」など最新の省エネルギー、省CO2技術を用いる。

そのほか、国内初の燃料電池排ガスに含まれるCO2を有効利用して、排水中和するシステムの導入を検討。この組み合わせによるCO2回収と有効利用は国内初の試みだという。加えて、気候変動への適応策として水害などの災害にも耐えられる性能を備え、都市機能の維持に取り組んでいく。

世界的関心事である環境問題に対する一つの模範例になるのか、東京湾岸部の新たなシンボルを今から心待ちにしよう。

『芝浦一丁目プロジェクト』の詳細情報はこちら

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