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サステナブルな取り組みを体現するH&M日本初店舗が池袋にオープン

不良品をアップサイクルした什器導入や参加型の古着回収サービスも

編集:
Genya Aoki
寄稿::
Tomomi Nakamura
H&M
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2022年3月1日(火)、池袋駅の東口から徒歩数分圏内にエイチアンドエム(H&M)池袋店がオープンする。レディース、メンズに加え、中学、高校生などの若者をターゲットとするディバイデッド(DIVIDED)のコンセプトの商品を取りそろえる。

注目してほしいのは、エイチアンドエムジャパンの新たな試みとして同ブランドで発生した不良品をアップサイクルした循環型繊維リサイクルボード、『パネコ(PANECO®)』を採用した什器(じゅうき)だ。

『パネコ』は、廃棄衣料品に含まれるほとんどの繊維を原料にすることができるサステナブルな循環型繊維リサイクルボード。回収した衣料品を繊維レベルへと細断して、結合剤を加えて成型した素材で、繊維含有率が90%以上であるにもかかわらず、木質繊維板と同等の強度を持ち、木材のような加工性に優れた建材として使用できる。

エイチアンドエム 池袋店に導入する『パネコ』の製作工程図
エイチアンドエム 池袋店に導入する『パネコ』の製作工程図

使用後は再び新しい什器として再生できるため、廃棄することなく循環させることが可能だ。同ブランドでは現状の資源を最大限活用し、廃棄物を最小限に抑える循環型でサステナブルなファッションを目指す取り組みを推進しており、都内の主要地域である池袋にオープンする同店で『パネコ』を導入する運びとなった。

エイチアンドエム 池袋店
エイチアンドエム 池袋店

このほか、売り場の照明は全てLED仕様にし、従来に比べてエネルギーの消費量を最大で50%削減。壁の塗料には揮発性有機化合物の含有量が1%未満のものを使用し、大気汚染を削減するなど環境に配慮した店舗作りにも念頭に置いている。

国内全店舗で実施しているエイチアンドエムの古着回収サービス
国内全店舗で実施しているエイチアンドエムの古着回収サービス

さらに、ユーザーと共に取り組むことが重要であると考え、国内全店舗で古着回収サービスを実施。これはブランドや状態を問わず不要となった衣類を回収する取り組みで、1袋持ち込みにつき、3,000円以上の買い物で使用できる500円のクーポンを付与している(1人1日最大2枚まで)。回収された衣類はリウエア、 リユース、 リサイクル、 エネルギーのいずれかに仕分けられ、 廃棄されるものは一切ない。

クーポンは、よりサステナブルな配布方法を目指し、2022年2月1日からデジタルへと完全移行した。『H&Mメンバー』に登録したメンバーには、デジタルクーポンを付与するほか、マイバッグの持参やサステナブルな素材から作られた商品(「グリーンタグ」付き)の購入など、環境に配慮した行動や選択を通して獲得できる「コンシャスポイント」も開始している。

購入時の合計金額に応じて付与される通常ポイントとともに累計され、100ポイント獲得ごとに300円オフのボーナスクーポンが提供されるなど、さまざまな優待特典が得られる。

素材の内訳と割合を記載したH&Mのグリーンタグ
素材の内訳と割合を記載した「グリーンタグ」

さらに、素材も環境や社会に配慮されたものを積極的に採用している。コットン商品は全てオーガニック、リサイクル、またはサステナブルに調達されたコットンを使用。2030年までに、使用する全ての素材をリサイクル、またはサステナブルに調達されたものへと切り替えることを目指しており、 2022年2月時点で64%を達成している。

製品に50%以上リサイクル、またはサステナブルに調達された素材を使用している場合には、素材の内訳と割合を記載した「グリーンタグ」を付与しており、一目で把握できるので、ショッピングに訪れた際はぜひチェックしてみてほしい。

エイチアンドエム 池袋店の詳細情報はこちら

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