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ニューヨークでこの秋、オーストリアの画家グスタフ・クリムトに焦点を当てた没入型展覧会「Gustav Klimt: Gold in Motion」が開催されることになった。「ウィーンの画家の黄金色、官能的、革命的な芸術を巡るテーマ別の旅」が体験できるイベントになるという。
会場は、City Hall Parkの反対に新オープンする「Hall des Lumières」。1912年に建てられたEmigrant Industrial Savings Bankビルをリノベーションして誕生する、没入型、没入型アート展のための巨大施設だ。ボザール様式の同ビルは、ニューヨークのランドマークであり、同地にできた最初の高層ビルの一つとしても知られている。
この展覧会を手がけるのは、ジャンフランコ・イアヌッツィ。彼は2021年にソーシャルメディアのフィードや人々の「ToDoリスト」を席巻した、フィンセント・ファン・ゴッホの没入型展示を仕掛けた人物だ。
展示では、オリジナルサウンドとシンクロした高さ30フィート(約9メートル)の大きさで光り輝き動く、クリムトの有名な絵画作品が楽しめる予定。作品のイメージは建物内の大理石の壁、高くそびえる柱、ステンドグラスの天窓、ひだのある天井にマッピングされるという。
さらに、クリムトの後継者であるフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーによる作品のデジタル上映や、クリムト絵画の実寸大展示も楽しめる。また会場となる建物でかつて営業していた、ニューヨークで最も古い貯蓄銀行の歴史やデザインも合わせて紹介される。
近年の没入型コンテンツ人気の中で確実にヒットするであろうこの企画は、フランスの美術館や文化遺産を管理する民間会社で、パリの有名なアートセンター「Atelier des Lumières」センター、Atelier des Lumièresを運営するCulturespacesが制作する。同社は、歴史ある建物に最新機能を搭載するために改装を実施。合計3万3000平方フィート(約3065メートル)のスペースが修復されると発表している。
「Gustav Klimt: Gold in Motion」は2022年9月14日(水)からスタート。チケットは、ticketmaster.comで購入可能だ。
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