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1921年にイタリアのフィレンツェで誕生した『Gucci』は、2021年に創設100周年を迎えた。それを記念して、夏には京都で体験型エキシビション『Gucci Bamboo House』を開催。そして世界各都市を巡回する『Gucci Garden Archetypes』がフィレンツェ、上海に次いで東京に上陸、天王洲アイルで開催中だ。
同展ではグッチのクリエーティブディレクター、アレッサンドロ・ミケーレが広告キャンペーンを通して描いてきたビジョンや美学、インクルーシブな哲学を探索。最先端のテクノロジーや職人たちの手仕事などを複数の空間で展示し、各スペースで没入体験ができる。
会場は天王洲のB&C HALL。全13室の小部屋で構成され、ミケーレが6年間に手がけてきたショーピースやインスタレーションを集めた、万華鏡のような空間に仕上がっている。
エントランスの30枚のスクリーンには、穏やかな風景やパーティー中のポップスター、街頭でのアナーキーなデモの映像などが映し出されている。これらは、ミケーレが過去に手掛けたキャンペーンムービーの一部。隣のスクリーンには、2016年の『グッチ・クルーズ・キャンペーン』の映像が流れている。
各部屋は、ミケーレの作品の持ち味であるユーモアや衝動的な要素によって結び付けられている。来場者はグッチが近年ファッション業界にもたらしてきた革命を、包括的に探求することができるだろう。
『Vogue』誌のインタビューでミケーレは、グッチのイメージを再構築する目的についてこのように語っている。
「私たちがグッチを過剰なほど多様な内容にしたのは、私たち自身が過剰で多様な現実を生きているからです。グッチは、そのすべてを吸収したのです」
展示は10月31日(日)まで入場無料で開催。入場制限があるので注意が必要だ。天王洲アイルまで足を運ぶことができない場合は、バーチャルギャラリーも開設されているのでチェックしてみよう。
『Gucci Garden Archetypes』の詳細はこちら
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