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3月16日、17日の2日間、代々木公園では「グリーン アイルランド フェスティバル 2024」が開催。アイルランド共和国で最も重要な祝祭日の一つ「セントパトリックスデー」に合わせて、2014年から開催されてきた「アイラブアイルランド・フェスティバル」が名称も新たに再スタートした形だ。名前が変わっても以前と同様に、アイルランドならではのグルメや音楽、ダンスなどが楽しめる。
そもそもアイルランドと聞いて、何を思い浮かべるだろう。「ガリヴァー旅行記」のジョナサン・スウィフトや、W・B・イェイツ、ジェイムズ・ジョイスといった文学者をまず思い出すかもしれない。あるいは科学史に目を向けて、「ボイルの法則」のロバート・ボイル、「チンダル現象」のジョン・ティンダル、「ハミルトン力学」のウィリアム・ローワン・ハミルトンらがアイルランド出身だと知っているのなら、かなりのアイルランド通と言えよう。
日本から直線距離で1万キロメートルほど、上記のように遠いようで意外と身近なアイルランドだが、同国で最も重要な祝祭日の一つが、キリストの教えを当地に広めた聖パトリックを祝うセントパトリックスデーだ。本国に限らず、アイルランド系の移民が多い北米やオーストラリアなどを中心に、世界中で祝福される特別な日になっている。日本でも、1992年に初めて開催された「セントパトリックスデーパレード東京」をはじめ、多くのイベントが開催されてきた。
今回、代々木公園の原宿駅側にあるパノラマ広場に場所を移して初開催された同イベントも、シンボルカラーである緑色に包まれた和やかな雰囲気の中で、アイルランドに対する敬意と愛情を示す活気あるイベントとなった。ラム肉とマッシュポテトをたっぷりと使った、同国の国民食とも言うべき「シェパーズパイ」をはじめとした、アイルランドを感じさせる料理を提供する屋台が並び、ステージではケルト音楽やアイリッシュダンスが披露される。
また、トロピカルフルーツのフレーバーで人気を集めるアイリッシュウィスキー「THE BUSKER(ザ バスカー)」のブースも出展されており、ハイボールを片手に音楽やダンスを堪能できるイベントとなっている。もしビール派であれば、もちろんギネスもフィッシュ&チップスも用意されているので安心してほしい。
イベントのクライマックスは、17日(日)の13時から表参道で開催されるパレードだ。マーチングバンドやミュージシャン、ダンサーたちが練り歩き、表参道をグリーンに染め上げる。ケルト音楽やアイリッシュダンス、そしてウィスキー。アイルランド文化を気軽に楽しく学ぶ機会にしてほしい。
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