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一般財団法人森記念財団都市戦略研究所が、「世界の都市総合力ランキング(Global Power City Index)」の 2023年版を発表した。同ランキングでは、世界の主要48都市を対象に「総合力」を経済、研究・開発、文化・交流、居住、環境、交通・アクセスの6分野で複眼的に評価し、順位付けしている。
今年の調査では、上位からロンドン、ニューヨーク、東京、パリ、シンガポールという結果であった。このトップ5都市の順位は昨年と変わらず、特にスコアが僅差である東京とパリはともにスコアを落としている。
3年ぶりに総合スコアが上昇したロンドン。文化的魅力と国際航空ネットワークが評価され、「文化・交流」分野では1位、「交通・アクセス」分野は4位を獲得している。最も低い「環境」分野でも11位と、バランスのとれた総合力の高さが強みである。
そのほか、東京は「居住」分野で大きく順位を伸ばした一方、2016年に1位だった「経済」分野が過去最低となる10位に下落。「文化・交流」分野では、「ホテル客室数」(1位)や「食事の魅力」(1位)などが強いものの、「ナイトライフ充実度」(30位)、「ハイクラスホテル客室数」(20位)などが、ロンドンやニューヨーク、パリに追いつけない要因になったと考えられる。
成長と後退が分野によって明確に分かれた東京。6分野全てを包括した取り組みを進め、魅力ある都市づくりを推進していくことが今後も重要である。ランキングの詳細は公式ウェブサイトからチェックしてほしい。
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