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1934年に誕生した銀座ライオンビルが、登録有形文化財(建造物)に指定されたことがこのほど発表された。まるで教会のような重厚な雰囲気が特徴的なこのビアホールに行ったこと、通りがかったことがある人も多いだろう。
銀座ライオンビルは、大日本麦酒の本社ビルとして1934(昭和9)年4月8日に完成、1階はビヤホールライオンとしてオープン。当時としては贅(ぜい)を尽くし、工夫を凝らした造りであることから、建築家を含む多くの人から絶大な称賛を集めた。
世代を超えて愛されるビアホール
戦時中空襲により多くのビアホールは焼失または疎開のため取り壊されたが、奇跡的に空襲を免れたということもあり、創建当時から内装がほとんどそのまま。現存する日本最古のビアホールとして営業を続けている。
2021年4月には創建87周年を迎え、80年以上もの間銀座の歴史を伝える建造物として親しまれてきたことが、今回の登録有形文化財への指定の一因になっていると考えられる。
歴史と風格を感じる内装のコンセプトとは?
「天下一の建物に。後世まで残る日本を代表するビアホールに」の思いを込められた同ビアホール。内装のコンセプトは「豊穣(じょうほう)と収穫」で、所々に豊かな実りを感じさせる大麦やブドウがモチーフの装飾が施されている。
店内を照らす、ビールの泡をイメージした水玉模様の照明や、ブドウの房をモチーフにしたシャンデリアなど、訪れた際はディテールまでもチェックしたい。愛され続ける銀座の老舗ビアホールに、この機会に足を運んでみてほしい。
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