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世界初の「ジブリパーク」が、名古屋市近郊の長久手市にある「愛・地球博記念公園」内に2022年11月1日(火)開業する。これまでに、映画「となりのトトロ」(1988年)や「もののけ姫」(1997年)、そしてアカデミー賞受賞作「千と千尋の神隠し」(2001年)など、誰もが知る名作を生み出してきたスタジオジブリのテーマパークへの期待は高まるばかり。ここでは、2022年10月12日の内覧会で公開された園内の様子を写真でいち早く伝えよう。
監修は三鷹の森ジブリ美術館の総合デザインを手がけた宮崎吾郎が務めた。当日の記者会見で吾郎は、「父の引退宣言をきっかけにジブリパークの構想が生まれました。多くの人に作品を忘れられないようにという思いがありました」と開園のきっかけを振り返った。
また、ジブリ作品で繰り返し問われてきた「自然」だが、同パークについて「地形を変えたりせず、自然への影響が少ない場所選びをしたり、木が邪魔になる場合は移植するなど、工夫をしました」「周りが公園であることに恩恵を受けている」と自然と共存するパークの魅力を語った。
パークは5つのエリアに分かれており、「青春の丘」「ジブリの大倉庫」「どんどこ森」が11月1日(火)にオープン、2023年秋に「もののけの里」、2024年3月に「魔女の谷」が開業する。
この5つのエリアのオープンは、あくまでも第1期の計画となっており、ジブリパークは「完成しないテーマパーク」として、常に進化を続けていく。
青春の丘
公園の北口近くにある青春の丘は、ジブリワールドの入り口だ。パークの目印であるエレベーター塔や、「天空の城ラピュタ」「ハウルの動く城」などに登場する19世紀の架空のオブジェが設置されている。
映画「耳をすませば」に登場したアンティークショップの「地球屋」もある。アンティークのからくり時計や木馬、バロンの置物など、まさに地球屋にいるかのような気分になれる。
ジブリの大倉庫
メインエリアとなるジブリの大倉庫。日本と西洋の建築デザインを取り入れた、活気に満ちた多彩な空間。映像展示室と3つの企画展示室、ショップ、カフェなどで構成される。
約170席の映像展示室「オリヲン座」では、三鷹の森ジブリ美術館の短編アニメーションを上映。開園時の上映作品は「くじらとり」だ。
ジブリパークのオリジナルグッズが手に入る「冒険飛行団」は絶対に見逃せないスポットの一つだ。
映画「風立ちぬ」に登場した、ようかんをカステラで挟んだ菓子「シベリア」を販売する「ミルクスタンド シベリ・あん」。
ジブリの大倉庫内にある3つの企画展
1.「ジブリのなりきり名場面展」
どの展示も見逃せないが、ジブリ作品の登場人物になりきって、名場面の中に入りこめる展示コーナー(展示数は13作品14コーナー)は、体験型ということもあり純粋に楽しい。好きな作品に登場するキャラクターのコスプレをして、とことんなりきり、恥を捨てて記念撮影するのがおすすめだ。
2.「食べるを描く。」
ジブリ作品の食べ物はなぜおいしそうに見えるのか、その秘密をひもとく展示。名物シーンの絵コンテやいわゆる「ジブリ飯」のレプリカなどが置いてあり、お腹が空いてきてしまうことだろう。
映画「千と千尋の神隠し」に登場する屋台も。実寸大の「謎のブヨブヨ料理」を目の前に記念撮影したい。
「ジブリがいっぱい展」
世界中から集めたジブリのポスターや映像、音楽パッケージ、書籍などが一堂に集結する、圧巻の展示。各国の国柄が感じられるパッケージが眺められる。
スタジオジブリの打ち合わせスペースを再現した「トトロ・バー」もある。
どんどこ森
青春の丘から徒歩25分ほど、ジブリの大倉庫からは20分と園内一番奥にある、豊かな自然に囲まれたどんどこ森。「愛・地球博」時代に建てられた、「となりのトトロ」の草壁サツキとメイの家のほか、巨大トトロ、どんどこ森山頂をつなぐスロープカーなどがある。
頑張って山頂まで登ると現れる「どんどこ堂」の売店では、おみくじやキーホルダー、お守りといったここでしか手に入らないオリジナルグッズが販売されている。ぜひ手に入れてほしい。
今後もさまざまな作品の世界がこの地に作られていくことを楽しみに待ちたい。
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