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若者向け旅行サービスを提供しているStudentUniverseが、Z世代旅行者のトレンドをまとめた年次レポート「State of Student & Youth Travel Report」を発表した。これはアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアでフルタイムの教育を受けている4000人の学生を対象とした調査の結果をまとめたものだ。
レポートによると、今日のZ世代旅行者は「メンタルヘルス」「環境への配慮」「旅のインスピレーションを得られるプラットフォーム」を大事にする、または利用する傾向にあるという。
メンタルヘルス(心の健康)や幸福感の改善は、Z世代を旅行へと駆り立てる最大の要因の一つである。調査回答者(以下、同)の93%が、旅行体験が精神衛生にプラスの影響を与えることに同意。89%が休暇から戻ると不安が減り、前向きな気持ちになると回答している。
また、Z世代は以前の世代が好んでいたような、騒々しく酒で満たされた旅行ではなく、「ドライバケーション」(アルコール抜きの旅行)にも興味を持っているようだ。
この世代にとっては、旅行が環境に与える影響も大きな懸念になりつつある。13%が排出ガスが理由で飛行機を利用することはもうない、21%は飛行機を利用しない人を知っていると回答。23%が航空券の予約時にオプションでカーボンオフセット料金を支払う意向を示し、環境に配慮したウェブサイトからの予約を優先するとした人は50%にも上った。
Z世代の旅行者が、旅行を計画する際に新しいテクノロジーを取り入れていることも注目に値するだろう。60%が旅のインスピレーションの主なソースとして、TikTokを挙げた。
情報源としては人工知能(AI)も台頭。51%がAIの作成した旅行日程を信頼している、21%がチャットボットを使って旅程を作成したことがあると答えた。一方で、92%もの回答者が、問題が発生した場合はやはり生身の人間と話したいと考えている、という結果も出た。
StudentUniverseのブランドマネージャー、ウィル・ジョーンズは声明の中で次のように述べている。「このレポートを作成したのは今年で2年目ですが、この世代の旅行マインドにおける前年比との違いが、彼らがどのように旅行のインスピレーションを見つけ、何に最も関心を持つかに関して、大きな変化を示しているのは興味深いことです」
調査では、この年齢層が休暇で向かう旅行先も明らかになっている。例えばアメリカのZ世代旅行者にとってはイタリア、日本、ギリシャ、イギリス、フランス、スペイン、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、ブラジルが最も人気だという。
「State of Student & Youth Travel Report」の完全版はこのページで読むことができる。
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