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ドイツ自然写真協会(GDT)が開催している写真賞「GDT Nature Photographer of the Year 2023」の受賞者が決定。ドイツ・ヴッパータールの写真家、ジルケ・ホッチェ(Silke Hüttche)の「Scenes of a Marriage」(ある結婚の風景:作品名の訳は編集部によるもの。以下同様)が優秀賞に輝いた。
この作品を撮影した経緯について、ホッチェは次のように語っている。
「私はどこにいても、常に鳥を探す習慣があります。この電柱も前を通るたびに、鳥がいないか必ず見上げていました。2021年9月の少し退屈な日、ふと目をやると(電柱のアームの)片方の端にトンビ が止まっていて、まもなく2羽目が反対側に来たのです。彼らはペアなのか、それともライバルなのかと考えるとワクワクしてきて、動きのある写真を撮ろうと、私はカメラを取り出して待つことにしました」
「当初、二羽の間に何らかのやりとりが生まれることを期待したのですが、互いに『何も言うことはない』という態度を取っているかのごとく、反対方向を見続けたまま……。結局、私はこの完璧なシンメトリーの情景に魅了されたのです。幸運にも2羽とも、私が望む写真が撮れるまで、長い間じっとしていてくれていました」
このほか、応募のあった7000点のうち8作品が「鳥類」「哺乳類」「そのほかの動物」「植物」「菌類」「景観」などの各部門賞や審査員賞を受賞した。高評価作品を受けた作品のいくつかを以下に紹介する。
Christian Höfs「Grey Partridge」(ヨーロッパヤマウズラ)
鳥類部門 1位
Daniela Graf「Colour in the Dark」(暗闇の中の色)
そのほかの動物部門 2位
Britta Strack「Mystical Glacier」(神秘的な氷河)
景観部門 1位
Florian Smith「Living Together」(ともに生きる)
アーバンネイチャー部門 4位
Dominik Janoschka「Beyond」(かなたに)
ネイチャーズスタジオ部門 8位
Antje Kreienbrink「Water Lily Painting」(スイレンの絵)
植物・菌類部門 1位
Jens Cullmann「Observer」(観察者)
哺乳類部門 1位
Daniel Böttcher「Birchwood」(シラカバの木)
ネイチャーズスタジオ部門 5位
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