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瀬戸内寂聴を追悼、約1時間の説法をDOMMUNEで全配信

「アナーキー&ピース」の理念が詰まったアーカイブ初公開

Hisato Hayashi
テキスト:
Hisato Hayashi
Editor/Writer
『瀬戸内寂聴追悼番組「FREEDOMMUNE 0 <ZERO> ONE THOUSAND 2013」瀬戸内寂聴 法話全長編』
『瀬戸内寂聴追悼番組「FREEDOMMUNE 0 <ZERO> ONE THOUSAND 2013」瀬戸内寂聴 法話全長編』
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2021年11月に心不全のため99歳で永眠した瀬戸内寂聴をしのび、DOMMUNEが追悼番組を配信。番組内では、2013年7月13日に東日本大震災復興支援のため行われた『FREEDOMMUNE 0 <ZERO> ONE THOUSAND 2013』出演時の説法全編を公開する。

1万5000人が震えた約1時間のアーカイブを初公開

瀬戸内寂聴は、天台宗名誉住職として、執筆、写経、法話、など積極的に幅広く活動していた人物。2021年6月には、ミャンマーで国軍が市民への弾圧を強めている状況を憂慮し、坂本龍一、湯川れい子ら文化人約67人でミャンマー市民への連帯を示すとともに、日本政府に民主主義の回復に向けた取り組みを求める緊急声明を出したばかりであった。

『瀬戸内寂聴追悼番組「FREEDOMMUNE 0 <ZERO> ONE THOUSAND 2013」瀬戸内寂聴 法話全長編』
『瀬戸内寂聴追悼番組「FREEDOMMUNE 0 <ZERO> ONE THOUSAND 2013」瀬戸内寂聴 法話全長編』

今回配信される内容は、震災遺児、孤児、被災した動物への寄付を募る無料イベント『FREEDOMMUNE』の第3回目に当たる。幕張メッセ国際展示場にてオールナイトで開催され約1万5000人が来場、YouTubeの生配信では、全世界から138万回以上のビューアー数を獲得した。総勢91組のアーティストが参加し、DIY/アナーコパンクの始祖であるバンド、CRASSのペニー・ランボー(Penny Rimbaud)をヘッドライナーとして発表し話題になったが、瀬戸内寂聴はそのダブルヘッドライナーとして出演した。

ラインアップを構成した宇川直宏は、当時のインタビューでダブルヘッドライナーとして、僕が瀬戸内寂聴さんにオファーさせていただいた理由は、世俗を離れ仏門に入る『出家』の概念にはCRASSのアナキズムと重なるアティテュードがあると思っているからです。寂聴さんの説法に耳を傾けると『アナーキー&ピース』の理念を感じ取ることができる」と、答えている。

配信日時は、2021年11月25日(木)21時30分〜22時30分と、30日(火)23時30分〜24時30分の計2回。地上波の特番では、短く編集されていた伝説の説法全編を聞き逃さぬよう。

『瀬戸内寂聴追悼番組「FREEDOMMUNE 0 <ZERO> ONE THOUSAND 2013」瀬戸内寂聴 法話全長編』の詳細はこちら

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